レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第32回・プジョール(元スペイン代表)

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サッカーダイジェストWeb編集部

2018年01月04日

五輪銀メダル、EURO、W杯を立て続けに制覇!

シドニー五輪での銀メダルに始まり、EURO、W杯での優勝。スペインの栄光は、プジョールとともにやって来たと言ったら言い過ぎだろうか。写真は10年W杯。 (C) Getty Images

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 サッカーの歴史を変えたともいわれるバルサのキャプテンとして、多くの栄光を手にしてきたプジョール。さらに彼には、スペイン代表としても輝かしい実績が加わることとなった。
 
 各年代の代表チームに名を連ねた彼にとって最初の誇るべき勲章は、2000年、シドニーでの夏季オリンピックだ。カメルーンとの決勝、後半に退場者2人を出しながら、プジョールは3人分、いやそれ以上の奮闘を見せ、最後まで2-2のスコアを守り通した。
 
 残念ながらPK戦で敗れて92年バルセロナ五輪以来の金メダル獲得はならなかったものの、プジョールは大いに男を上げ、世界中の人々が、その印象的なカーリーヘアとともに彼の存在を記憶に刻んだのである。
 
 当然ながら、彼はA代表に引き上げられ、同年10月15日に初キャップを刻んだ。2年後の日韓ワールドカップでは4試合に先発出場したが、チームは準々決勝の韓国戦でPK戦の末に敗退。審判の判定が物議を醸すなど、後味の悪い結末となった。
 
 2年後のEURO2004でも主力としてグループステージ3試合でスタメン。しかし「無敵艦隊」と呼ばれたチームは3位で早期敗退を喫し、プジョールにとって2度目のW杯となった06年ドイツ大会でも、スペインは決勝トーナメント1回戦であえなくフランスの軍門に降った(彼は3試合に出場)。
 
 予選での強さ、そして前評判の割に本大会では結果を残せないのが常となっていたスペイン。そんなチームが、ついに殻を破って栄光を掴んだのが、スイスとオーストリアで共同開催されたEURO2008だった。
 
 攻撃力が爆発した試合よりも、僅差で粘り強く戦って勝った試合の方が多かったこの大会でのスペイン。グループステージのスウェーデン戦(2-1)、準々決勝イタリア戦(PK戦の末に勝利)、そして決勝のドイツ戦(1-0)と、幾つものハードルを越えて44年のぶりの国際タイトルを手にした。
 
 ここでもプジョールは不動のCBとして5試合でピッチに立った。前年に左膝靭帯を断裂し、大会中にも怪我を負ったものの、不屈の闘志ですぐに復帰し、5試合で2失点という堅守に大貢献。大会を通してMVP級の働きを見せ、改めてその評価を高めた。
 
 ついに産みの苦しみを乗り越えたスペインはその2年後、今度は南アフリカにて世界をも制することとなったが、その戦いはEURO2008以上に苦しく、そして薄氷の上を歩くような際どいものとなった。
 
 グループステージ初戦でいきなりスイスに敗れ、一時は早期敗退の危機に立たされながらも辛うじて勝ち上がった欧州王者。トーナメントでも楽に勝てた試合など、ひとつもなかったが、粘り強く、そして時に相手のミスにも助けられながら、難敵を退けて決勝へ駒を進め、決勝ではオランダを延長の末に下して黄金のトロフィーを手にした。
 
 全7試合で8得点と、自慢の攻撃が機能したとは言いがたいこの大会で、スペインの主武器となったのは守備。わずか2失点に抑えたDF陣を支えたのが、守護神のイケル・カシージャス、CBジェラール・ピケ、そしてプジョールだった。
 
 この大会での彼の成績は、7試合出場1得点。この1得点は準決勝のドイツ戦、終盤にCKから決めた渾身のヘッド弾だった。最終ラインを死守しながら、攻撃でも値千金の一撃で貢献を果たしたプジョール。シドニーで男を上げた彼は、南アフリカでは英雄となった。
 
 スペインの栄華はその後も続き、2年後には前人未到の欧州連覇という偉業を成し遂げるが、残念ながら歓喜の輪のなかにプジョールの姿はなかった。本人は出場に意欲的だったものの、直前のリーガで膝を痛めて断念せざるを得なかったのだ。
 
 13年2月のウルグアイ戦で代表100試合(現時点で歴代11位)の大台に乗せた後、代表チームに別れを告げたプジョール。そして前述の通り、翌年にはバルサのユニホームも脱いだ。こちらの通算出場数593は、シャビ、アンドレス・イニエスタ、リオネル・メッシに次ぐ歴代4位の数字である。
 
 ピッチ上でのプレーはさることながら、人間性においても高く評価された。カタルーニャ人としての誇りを常に持ちながらも、決して争いを好まず、また味方であっても、礼を欠く行為や挑発行為をした者をすぐさま叱責するなど、サッカー界における“良心”であり続けた。
 
 引退後はバルサでのフロントを経て、代理人業に携わる他、サッカー界の様々なイベントにも登場しているプジョール。今後も我々は、カーリーヘアの偉大なレジェンドの姿を見続けることができるだろう。

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※ゲーム内での選手名はプジョルとなります。

公式HP:http://www.pksc.jp/
公式twitter:@PocketSoccer_PR
 
  APP storeからダウンロード
https://itunes.apple.com/jp/app/id572515596
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