【天皇杯】二冠を引き寄せた“哲学”と“信頼関係” C大阪が「追いつける」と考えた根拠

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年01月01日

“諦めない”を身上とする指揮官の哲学を表現したC大阪。

43大会ぶりの天皇杯優勝を飾ったC大阪。指揮官はチームに“諦めない”強さがあったと明かした。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

「負けているからという焦りはなかった。同点にできる自信もあった」と振り返った山口蛍は、粘り強さの背景には前線との信頼関係が構築できていたことを挙げる。
 
「今季は前の選手が必ず点を決めてくれるという、後ろの選手からのそういう信頼もある。後ろの選手も最後まで身体を張って守れば、前の選手が決めてくれるという自信もあるので、(前と後ろの)互いの信頼関係が、良い結果を生んだと思う」
 
 前線の存在を挙げていたのはキム・ジンヒョンも同様で、「前の選手があれだけ身体を張って守備でも助けてくれる。そういうなかでみんなも“やりきる”という自覚が生まれたと思う」と、攻撃陣の攻守両面にわたる貢献度の高さが、チーム全体に良い影響を及ぼしていると見ていた。
 
 ユン・ジョンファン監督は試合後の会見で、「“最後まで諦めない”というスタンスが身体と精神に身に付き、それが勝利への原動力となった」と語った。天皇杯優勝は、まさに“諦めない”を身上とする指揮官の哲学を、チームが見事に表現した結果と言えるだろう。
 
 来季はリーグとACLの両立という、過酷な戦いも待っている。今季、韓国人指揮官の下で培った“諦めない”強さと、前と後ろをつなぐ“信頼関係”は、確実に来季の戦いを支えるベースとなるはずだ。

取材・文●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb)
【関連記事】
【C大阪】受け継がれるDNA?水沼宏太が大一番に強い理由は…
【天皇杯】「メディアの皆さんはどう思う?」。優勝監督ユン・ジョンファンがある質問に逆質問
【天皇杯】ふたつ目のタイトルを掴んだC大阪。山口蛍が語ったのは感謝の想い
【天皇杯】落胆なきモンバエルツ監督。「彼のような選手に出会えて幸運だった」
【天皇杯決勝|採点&寸評】MOMは決勝ゴールの水沼だ!山口、清武、山村らも…

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ