【大宮】指揮官への拍手と社長への罵声… 残留争いに敗れたチームが失ったもの

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年11月29日

残留争いを乗り切れなかったばかりか、継続性も失った。

サポーターは鮮やかな人文字でチームに奮起を促したが…。大宮は来季、どう舵を切るのだろうか。(C) SOCCER DIGEST

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 前体制が結果を残せなかったのは事実だ。だが、そもそも監督としてのキャリアが浅い彼らを起用する、あるいは新たなスタイルを構築する際に伴うリスクを、クラブは背負う覚悟があったのだろうか。残留を絶対条件に考えるなら、4年目となった渋谷監督が立て直せなくなった時点で、スタイルを変えてでも新たなリスクは回避するべきだった。
 
 それでも監督未経験だった伊藤コーチを昇格させて攻撃的なチーム作りを続けようとするのなら、添い遂げる覚悟が必要だった。しかし、クラブには、どちらの覚悟もなかった。そして、残留争いを乗り切れなかったばかりか、継続性さえ失った。
 
 誰が監督をやるにしても、またゼロからスタートしなければならない。森社長は今後に向けて「皆さんに約束した、1年でJ1に復帰する使命を実現するために、クラブのなかでもいろんなスタッフを含めて、今までやって来た取り組みをどのように変えなければいけないのか、必要な見直しは何があるのか、じっくり話をし、来シーズンのスタートに向けて準備していきたい」と話す。
 
 しかし、変えるばかりでは積み上げることはできない。環境が変わるなかで準備が遅れることは明白。厳しいシーズンになる可能性は否定できない。J2を優勝した2015年シーズンのように積み上げによってタフなチームを作れるか。大宮はもう一度、足もとを見つめ直す必要がある。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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