なぜ湘南はぶっちぎりでJ2を制覇できたのか?番記者が明かす悲願達成までの道のり

カテゴリ:Jリーグ

隈元大吾

2017年11月02日

指揮官は「今年は過去のJ2の2シーズンよりも抜けている」とチームの成長を実感。

副将の菊地は「ああいうプレーが今年の湘南の象徴」と耐え抜いた岡山戦を振り返った。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 敗戦もまた彼らに得難い意味をもたらした。たとえば0-3で敗れた24節の山形戦だ。立ち上がりから積極性を欠き、球際も後手を踏んで、相手の気持ちの強さばかりが引き立ったこの試合を経て、チームはオフ明けからビーチトレーニングで追い込んだ。目の前の一戦にすべてを注ぐ自分たち本来の姿勢をあらためて見つめ直した彼らは、以降12試合負けなしで勝点を伸ばした。
 
 指揮官が目を細めるようにして言った。
 
「自分たちは上手いとか、やれるという気持ちよりも、もっと上手くなりたいんだという気持ちが今年のチームは強い。トライ&エラーを続けて大きくなっていくという点で言うと、今年は過去のJ2の2シーズンよりも抜けている」
 
 厳しい状況とまっすぐに向かい合い、自覚を高め、スタイルとともに勝つための戦いを全員で深めた。この日の笑顔と涙と勝点1に、彼らの貴い道のりが映えていた。

取材・文:隈元大吾(フリーライター)
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