「気持ちは今もDF」通算100得点の36歳“FW闘莉王”が今なお古都で輝くワケ

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年10月15日

対戦相手の長身DFも「あんな上からヘディングで決められたのは人生で初めて」。

対戦相手も驚愕した熊本戦のヘディングシュート。チームメイトの石櫃は「ちゃんと蹴れば決めてくれる」と厚い信頼を寄せる。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 この日の得点も空中戦の強さから生まれているが、闘莉王はセットプレーのキッカーである石櫃洋祐を賞賛する。
「ビツ(石櫃)のボールはJ1の選手を含めた中でも抜群ですよ。俺から言わせればアレックス(三都主アレサンドロ)の左足と、石櫃の右足。そういう比較ができるくらいのキックの精度・種類・スピードや緩急がある。ビツには、ずいぶん助けられているよ」
 闘莉王は、この日1ゴール・1アシストを記録した右サイドバックをこう高く評価した。
 
 そして石櫃も「ちゃんと蹴れば決めてくれる。ボールが相手に引っかからないように、そして中のトゥーさん(闘莉王)の動きを見て、タイミングが合えば1点だと思っていた」と信頼感を寄せている。
 
 そんな二人のプレーがピンポイントで噛み合ったのが、この日のゴールだ。闘莉王のマークに付いていた188センチの長身DF、植田龍仁朗も「あんな上からヘディングで決められたのは人生で初めてですよ」と舌を巻くしかなかった。
 
 試合は2-1で京都が勝ち、遅まきながら今季初の3連勝を達成。89分に交代した闘莉王には、観客から大きな拍手が送られた。ホームスタジアムでの100ゴール達成となったが、じつは西京極では過去にも同じ光景が見られている。2000年にはディナモ・ザグレブ(クロアチア)から帰国したキング・カズこと三浦知良が、現在京都の強化部長を務める野口裕司のアシストにより通算100ゴールを達成。2010年には鹿島から加入して3シーズン目となる柳沢敦が同じく通算100ゴールを達成している。古都で記録されていくレジェンドたちの偉業。過去のふたりがそうであったように、この日のゴールも未来へと語り継がれていくことだろう。
 
取材・文:雨堤俊祐(フリーライター)
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