名波監督も感服する“練習の虫”中村俊輔。J24本目のFK弾にも「勉強になりました」

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年09月25日

延々と壁蹴り、ゴールにFKを打ち込む姿に刺激を受けるチームメイトたち。

今年39歳を迎えた中村俊輔だが、パフォーマンスに衰えの気配は微塵も感じさせない。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 今季、中村俊のプレースキックからの磐田のゴールはこれで12得点目。通算得点(40)の4分の1以上を占める。
 
 無限ともいえる球種を持つ芸術的なキックは、得点となりチームを勝利に導くだけではなく、相手が自陣でのファウルを恐れることで、チームにさまざまな優位をもたらしている点でも、大きな武器となってきている。
 
 また、「世界レベルのキックを身につける上で、俊輔が自身にどれだけの鍛練を課してきたか。その努力に感服する」と名波監督が常々語っている通り、いまも中村俊は練習の虫だ。
 
「俊輔さんを間近で見てきて、キックが上達していると思う」と言うのは上田。こまめにストレッチをしながら、練習グラウンドで延々と壁蹴りする姿、ゴールにFKを打ち込む姿に刺激を受け、技術を盗み、キックを進化させている選手も多い。
 
「前半は良かっただけに、後半少しトーンダウンしたのが残念。後半の頭に失点したことはいただけない。そこは反省点です」
 
 大宮戦後、中村俊は3試合ぶりに勝利を飾った大宮戦をそう振り返った後、こう続けた。
 
「勝点を積むことも大事ですが、今はそれ以上にジュビロのサッカーはこういうものだということを示す時期だと思う。一人ひとりの連係や、個の力が伸びる良い時期だと思うし、それをずっと繰り返すことで、反省点が浮き出てきて、また次に繋がる。そういう意味で、やりがいがある試合がこれから続くので、モチベーションが上がることしかないですね。ただ、勝点やACL、上に行くことだけを考えていると足元をすくわれるので、そういう雰囲気にはしないようにやっていきたい。そして、自分はジュビロがこの先も強くなるために、いま何をしなければいけないかを考えて、練習でも試合でもプレーをしていきたいと思います」。
 
 先制FKのゴールパフォーマンスは、今季チーム初のゆりかごダンス。宮崎に促され、自身の弟5子誕生だけではなく、「今年子どもが生まれたアダイウトンや(小川)大貴、赤ちゃんや家族に対しての敬意を評してやりました」というダンスは、フィールドプレーヤー全員が並んでのもの。
 
 その中で中村俊の笑顔は、ひと際弾けていた。
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