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【指揮官コラム】鹿児島ユナイテッドFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|習い事の先生に習う!?

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年09月12日

早く泳げるようにどう接していくか。これがコーチの仕事である。

ゴールには選手たちとともに歓喜の表情を見せる。指導者の苦労が報われる瞬間だ。(C) SOCCER DIGEST

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 これは僕の生きるサッカーの世界でも同じことが言える。
 
 スイミングスクールは4つくらいのカテゴリーで4、5人のコーチがいるが、一人ひとり子どもへの接し方は違う。そしてスクールも当然、スポーツクラブが変われば、コーチが変われば教え方も会得までの時間も違うのであろう。親の厳しい視線を感じながら指導するストレスもあるだろう。
 
 スクールに通う子どものなかでも、本当に水が好きで水泳が好きな子もいれば、親に言われて水も怖い、泳ぎも苦手で嫌いな子もいるのであろう。
 
 そんなモチベーションの異なる子どもたちに短時間で泳ぎを教えていく。本当に大変な仕事だ。
 
 僕の世界でも子どもに泳ぎを教える感覚はある。一般で言えば、子どもを躾けるような作業だ。監督が厳しく選手に要求する。期待する。成長させようとする。力がない選手にも、出番の少ない選手にも、成長を促し、プレーさせる。
 
 ある意味、低学年に泳ぎを教えるかのように。
 
 そうした選手が早く泳げるようにどう接していくか? これがコーチの仕事でもある。
 
 サッカーであれば、モチベーションが下がりがちな選手に対して何を言ってあげられるか? これは難しいことだ。
 
 プールの監視員のように、「溺れている子どもを助けるが泳ぎは教えられない」コーチではプロのコーチとしては足りない。
 
「お前の言っていることは分かる」。「そうだな、そうだな」と選手の言うことを聞いてあげ、選手からの人望が厚いコーチ。ただそれだけでは、サッカーは教えられない。何が足りないから、何が出来ていないからと、泳げない子どもを泳げるように育てなければいけない。
 
 健康のために泳ぎに行き、そんなことを感じながら、帰宅。何処へ行ってもそんなことを考えている(笑)。
 
 自分自身に言い聞かせ、もっと良くなるために何が必要かと……。
 
2017年9月吉日
三浦泰年
 
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