ルイス・スアレスが「あいつは化け物」と舌を巻く19歳、フェデリコ・バルベルデって?

カテゴリ:国際大会

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年09月09日

ジダンがトップに引き上げるも、「経験を積みたい」と直談判。

偉大なる先輩スアレスに肩を抱かれ、やや緊張気味。英雄も絶賛する活躍ぶりだった(写真はルイス・スアレスの公式ツイッターより)

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 世界中に衝撃を与えたバルデルデだが、ウルグアイ国内では当然、早くから天才と謳われてきたエリートだ。
 
 実はタバレス監督がバルベルデに初めて会ったのは、いまから6年前、彼がまだペニャロールの下部組織に在籍していた13歳の頃だったという。「とてもシャイで、小柄で、やせっぽちだった。でも明らかにほかの子どもたちとは違っていたね。フットボールのセンスはずば抜けていた」と回顧する。
 
 名門ペニャロールでは16歳でプロデビュー。すぐさまレアル・マドリーの目に留まり、昨夏に18歳で5年契約を交わした。2016-17シーズンはカスティージャ(Bチーム/スペイン3部)で30試合に出場して3得点。今夏には韓国で開催されたU-20ワールドカップに参戦し、不動の中軸として母国ウルグアイを4位へと導いた。この大会では個人賞2位の「シルバー・ボール」に選ばれている。
 
 U-20ワールドカップでの活躍を受け、マドリーのジネディーヌ・ジダン監督はバルベルデをトップチームに帯同させると明言。プレシーズンキャンプでも十二分にアピールしていたが、バルベルデは「プリメーラ(1部)での経験を積みたい」と上層部に直談判し、デポルティボ・ラコルーニャへのレンタル移籍が決まった。
 
 入団決定時、受け入れ先のペペ・メル監督は「フェデリコは中盤ならどこでもこなせるし、センターバックとしても十分使える守備力がある。大いにチームを助けてくれるはずだ」と期待を口にした。開幕戦は相手がマドリーだったため出場できず、2節はベンチを温めたが、1部デビューを飾るのは時間の問題だろう。
 
 そしてこの男も、バルベルデのポテンシャルに惚れ込んだようだ。自身のツイッターで2ショット写真を掲載したウルグアイの英雄、ルイス・スアレスである。
 
「あいつは化け物だよ。正真正銘のね。あそこでフェデリコにチャンスを与えて、素晴らしい内容を披露させたのだから、やはり監督(タバレス)は流石だと思う」
 
 主軸の高齢化、とりわけ中盤のそれが顕著なウルグアイ代表に、久方ぶりのビッグタレントが台頭した。ウルグアイは予選突破目前で、来夏のロシア・ワールドカップでは間違いなく若手注目株のひとりとなるだろう。そして今シーズンのリーガ・エスパニョーラでは、柴崎岳(ヘタフェ)や乾貴士(エイバル)とのマッチアップも楽しみだ。
 
 幼少期からのニックネームは「パハリート(小鳥)」。ちょこちょこと走り回る様からそう名付けられたようだ。ダイナミックなプレースタイルが身上のバルベルデは、いままさに大空へ羽ばたかんとする「アルコン(鷹)」のごとしだ。
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