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【岩政大樹の視点】戦術も選手起用もブレなかったハリル監督。長谷部、吉田の果たした役割も大きかった

カテゴリ:日本代表

岩政大樹

2017年09月01日

新戦力が台頭したのは、長谷部と吉田の役割も大きかった。

【警告】日本=大阪(42分) オーストラリア=なし
【退場】なし
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   それを収束させ、流れを引き寄せられたのは長谷部選手と吉田選手の力が大きかったと思います。長谷部選手は井手口選手、吉田選手は昌子選手を上手くコントロールしながら、かつコントロールしすぎないように気を配っていました。
 
 まだ多くの試合をともにこなせていないなかでは連係面でどうしてもズレが生じてしまいます。実際、この試合でも守備のイメージにズレを感じているようなシーンもありました。
 
 そのような時に長谷部選手と吉田選手はまず自分でそのズレを隠すようなポジショニングをし、そして必要だと判断したものだけ明確に指示しているように見えました。つまり、最低限のリスク管理をしながら、チームメイトの特長を引き出す役割もこなしていたのです。
 
「なかなか新しい選手が出てこない」と嘆く声が聞こえるようになって久しい日本サッカーですが、最終予選を通じて、原口選手や大迫選手がチームを牽引する存在になり、久保選手、昌子選手、そしてワールドカップを決める試合で結果を残した浅野選手、井手口選手と、新戦力の台頭がひとつのトピックスになりました。
 
   それには、選手をフラットに見るハリルホジッチ監督の采配に加えて、長谷部選手と吉田選手がチームのなかで自らの役割を整理し、そして進化させてきたことも大きかったのだなと確認した試合でした。

【著者プロフィール】
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。

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