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【川崎】3連勝にも殊勲のストッパーはあえて警鐘を鳴らす「あそこで緩んでちゃいけない」

カテゴリ:Jリーグ

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年08月20日

「鹿島戦も3-0から1点取られてますから」。

大雨による視界不良があったとはいえ、80分の失点はいただけなかった。それでも奈良は「取られ方より、考えなきゃいけないのはあの時間帯の気の緩み」ときっぱり。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 もう少し詳しく教えてもらおう。具体的にはどんな歪みが生まれていたのか。
 
「今日は僕らがボールを持つ展開になると考えてた。リスク管理は意識してましたけど、カウンターを仕掛けた時、ディフェンスラインが押し上げる前にボールを取られてしまうと厳しくなる。僕らは押し上げてから、ひとの配置を決めたい。それをする前に取られると、真ん中に広大なスペースが生まれる。前の選手は攻めたいから前に行くんだけど、後ろは上がり切ってないからです。僕たちも頑張って押し上げないといけないけど、前の選手も深い位置で時間を作ったりとか、落ち着かせたりとか、メリハリを付けていかないと。そういう共通意識が必要だと思うんです」
 
 この日唯一の失点は、裏に出たボールをGKチョン・ソンリョンが目測を誤って処理できず、相手MFヘイスに難なく流し込まれたもの。だが奈良はその取られ方よりも、あの時間帯のチームにあった気の緩みに警鐘を鳴らした。
 
「2点目を取ったあとから全体的に緩くなった。あの失点がどうだったかというより、チームとしてそういう流れになってしまってた。厳しく行こうと声掛けはしてたけど、2-0になった直後ですよ。(前節の)鹿島戦も3-0から1点取られてますから。試合の終わり方、あの段階では進め方が拙かった。結果的に自分たちで自分たちの首を絞めるようなものだから、絶対に避けなければいけない」
 
 鹿の背中を追うなら、取りこぼしはいっさい許されない。奈良だけでなく、試合後の川崎イレブンが一応に反省の弁を述べていたのが印象的だった。
 
 意識は高い。攻撃陣の破壊力が増すなか、そこに比例して選手個々の危機管理力も高まってくれば、鬼に金棒だろう。
 
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
 
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