【名古屋】風間監督が7-4、5-2、4-3の3試合で問題視したポイントと得点急増の理由

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2017年08月18日

求める要素が“揃う”までにはどうしても時間を要する。

4戦連発中の青木(23番)ら、急成長を遂げる選手も出現。名古屋に勢いが生まれてきた。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 川崎フロンターレ時代もそうであったが、風間監督は段階的にチーム作りを進めていく。そのなかで、まずはボールを奪われないこと、ゴールを奪うこと、崩すための解を持つ、という部分に焦点を当ててアプローチをする。
 
 守備の組織を作って……、というところから始める監督も多くいるが、そもそもサッカーは点を取らなければ勝てないスポーツだ。だからこそ、“どうゴールを奪うか”というところからスタートして作り上げていくのは理にかなっている。
 
 ただし、選手への要求はハイレベルだ。
「動きの質や密集のなかでもフリーを見つける目、そのなかでボールを扱える技術。これが揃っていかないといけないし、揃わないとできない。だから、そのタイミングがどんどん変化しているので、そこにどう付いていくか。そこでどう自分たちが作っていくか」
 指揮官はそう語るが、求める要素が“揃う”までにはどうしても時間を要するのだ。
 
 しかし、監督の求めるプレーを体現できるガブリエル・シャビエルと新井一耀というふたりの選手が加入したことで、その成長速度は一段と高まった。やはりチーム内で、先頭に立ってあるべき姿を見せられる選手は必要だ。それぞれのポジションで両者が見せるパフォーマンスは、他の選手たちの成長を早めている。
 
 一番上に立つ者をより伸ばすことで、下の選手に刺激を与え成長を促すことでチーム力を高めるのが風間監督のスタイルでもある。チーム関係者も「2人が入ってくれたことはすごく大きい」と言う。小林裕紀は本来のポジションであるボランチに戻り、好パフォーマンスを見せている。青木亮太もこのサッカーの中で持てる力を存分に発揮し、4試合連続ゴールを決めている。
 
 これからも“伸びてくる”選手は間違いなく現われるはずだ。名古屋は間違いなく後半戦のJ2を面白くするチームになるだろう。
 
取材・文:竹中玲央奈(フリーライター)
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