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【総体】流経大柏の名将、本田裕一郎がぽつりとつぶやいた「日本一はまだ6回。情けないですよ」

カテゴリ:高校・ユース・その他

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年08月05日

「小嶺先生に勝てたのが、本当に嬉しかったんですよ」。

胴上げされる本田監督。選手を「生徒たち」と呼ぶ名伯楽の情熱は、衰えることを知らない。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 試合後には、挨拶にやってきた日大藤沢の佐藤輝勝監督と、数分間に渡り話し込んでいた。どんな会話が交わされたのだろうか。
 
「彼が日藤の監督になった頃から知っていて、いつもうちのやっているフェスティバルにも来てくれてますからね。なんだか『先生を目標に頑張ってきました』とか言ってくれたんだけど、『ダメだ、コンチクショウって思わなきゃダメだ』と言いました。今後に期待が持てる指導者ですよ。日藤なんて我々より攻撃に自由があって、本当に素晴らしいチームでしたからね」
 
 そしてしみじみと、こう漏らすのだ。どこまでも味わい深い。
 
「習志野時代を含めて、今回で日本一は6回目になるんですよ。こんなに長くやっているのにたったの6回。情けないと思いますね。小嶺(忠敏)先生や古沼(貞雄)先生から多くのことを学びながら、ただ追いつきたい一心で必死に努力してきた。だから(準々決勝で)小嶺先生に勝てたのが、本当に嬉しかったんですよ。僕も頑張ってる、小嶺先生も頑張ってるという中でね。チームとしてもあの長崎総科との一戦が大きな山場だった。まだまだ及びませんが、やるからには上を目ざして頑張りますよ」
 
 小嶺さんも古沼さんも、いまだに選手のことを「生徒たち」と表現する。そこに深い愛情と思い入れを感じ、どこかホッとするのはわたしだけだろうか。
 
 70歳を迎えた名伯楽、本田裕一郎監督。磨きがかかるダンディズムと、衰えを知らない情熱で、流経大柏をさらなる高みへと導く。
 
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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