最後まで貫いた鈴木啓太らしさ 主役ながら周囲を輝かせた“浦和の男”の真骨頂

カテゴリ:Jリーグ

轡田哲朗

2017年07月18日

「本当に終わりなんだなって。寂しさもありましたけど、それが次への始まりなので」

サポーターの前で記念撮影に応じた鈴木。今後は実業家として活動しながらも、クラブをバックアップしていくという。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 それでも鈴木は、後半の時間を「懐かしさも感じましたし、こんな時間が長く続けばいいなと思いながら」プレーしていたのだと話した。自ら同窓会と銘打ったこの引退試合について「僕は今日、この会を作ったというオーガナイザーでいいんです。みんなが個性の強い中でこのゲームを作ってくれて、本当に感謝したいです」と笑顔で話していた。
 
 試合後のセレモニーで、鈴木は金色に染まったスパイクをそっと置いた。
 
「本当に終わりなんだなって。もう1年半経っているんですけど、それでもやはり、ひとつの区切りというところで。でも、あのスパイクをみなさんの前で脱がせていただくということに僕は感謝したい。寂しさもありましたけど、逆に言えば、それが次への始まりなので」
 
 浦和に鈴木が加入したのはJ2で戦っていた2000年。16年をワンクラブマンとして過ごしていった。その節目となった一日に見せたのは、花試合で周りから主役としての輝きを与えられた一方で、浦和のためにハードワークするというふたつの顔。人望の厚い人間性と、これまでのサッカー人生の縮図をピッチに残していった。
 
取材・文:轡田哲朗(フリーライター)
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