サッカーの魅力は人間の力で作り上げていってほしい。
例えば、将棋はルールが変わらないのであれば、ゲームソフトのテレビ画面でコントローラーのボタンを押しながら指しても、魅力は保てるだろうか。木の板に木で作った駒を人の手で指して勝負を決める、というところに魅力はないのだろうか?
サッカーはすべてを人の目で見てジャッジし、結果が決まってきたスポーツである。だからこそ、世界じゅうの人々から愛される世界一の競技なのではないか?
その人の目で見て世界一を逃した国も、チームも、人もたくさんいて、人生が変わってしまった人もいる。
もし、当時テクノロジーがあったのなら、その人たちは世界一になれなかったかもしれない。
極端なことを言えば、未来のサッカーでは、ロボットがレフェリーをやる試合でこそ真の世界一が決められると、定義される時代が来てしまうのであろうか?
話は変わるが、15年前に福岡でゼンリンの方に「ロボットを見に行こう」と誘われ、福岡ドームへ連れて行かれたことがあった。僕はまだ当時、現役選手で「連れて行かれた」という形だ。
そこで僕が見たロボットで目指していたのは、人を救助する際に人間が入れない場所に(火災や地震)入れるようにする、という意味でのテクノロジー化。そしてロボットがサッカーをやっているコーナーでは50年後、「人間に勝つ!」を目標にしていると言っていた。
面白い? くだらない?
僕は「何を言っているんだ?!」と思いながらも、それから携帯がスマホに変わり、ツイッターやLINEなどのネットワーク社会など、どんどんデジタル化していった。
今の流れなら、人の喜びはロボットが作ることになってしまう。今では、人の感情も人の動きも察知できるほど、技術は発展・進化しているという。
勝負を決めるために、一番の脇役であり本来なら必要ないのが理想であるレフェリーがロボットになるなんて発想は、刺身で食べられる新鮮なものを炙って食べるような、乗せなくて良い珍味を米の上に乗せて食べるようなもので、どこか「違う」と感じてしまう。そんな方向には行かないでほしい。
人の心は人よりもセンサーで機械の方が分かる時代が来たら……。
アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督のサッカーは魅力的で大好きなサッカーのひとつでありながら、彼がそれに賛同している記事を目にした。
しかしまさか、ここまでのことは考えていないであろう。
日本のJリーグがプロ野球のようにセパ6チームずつの2リーグではなく、グロバールスタンダードで引き分けありのリーグにしたように、サッカーの魅力を永遠に人間の力で作り上げていってほしい。
とはいうものの、そのロボットを作ったのも人間。やはり人間のパワーは凄い。そして独自性を持つというのは凄いことだ……。
2017年7月3日
三浦泰年
サッカーはすべてを人の目で見てジャッジし、結果が決まってきたスポーツである。だからこそ、世界じゅうの人々から愛される世界一の競技なのではないか?
その人の目で見て世界一を逃した国も、チームも、人もたくさんいて、人生が変わってしまった人もいる。
もし、当時テクノロジーがあったのなら、その人たちは世界一になれなかったかもしれない。
極端なことを言えば、未来のサッカーでは、ロボットがレフェリーをやる試合でこそ真の世界一が決められると、定義される時代が来てしまうのであろうか?
話は変わるが、15年前に福岡でゼンリンの方に「ロボットを見に行こう」と誘われ、福岡ドームへ連れて行かれたことがあった。僕はまだ当時、現役選手で「連れて行かれた」という形だ。
そこで僕が見たロボットで目指していたのは、人を救助する際に人間が入れない場所に(火災や地震)入れるようにする、という意味でのテクノロジー化。そしてロボットがサッカーをやっているコーナーでは50年後、「人間に勝つ!」を目標にしていると言っていた。
面白い? くだらない?
僕は「何を言っているんだ?!」と思いながらも、それから携帯がスマホに変わり、ツイッターやLINEなどのネットワーク社会など、どんどんデジタル化していった。
今の流れなら、人の喜びはロボットが作ることになってしまう。今では、人の感情も人の動きも察知できるほど、技術は発展・進化しているという。
勝負を決めるために、一番の脇役であり本来なら必要ないのが理想であるレフェリーがロボットになるなんて発想は、刺身で食べられる新鮮なものを炙って食べるような、乗せなくて良い珍味を米の上に乗せて食べるようなもので、どこか「違う」と感じてしまう。そんな方向には行かないでほしい。
人の心は人よりもセンサーで機械の方が分かる時代が来たら……。
アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督のサッカーは魅力的で大好きなサッカーのひとつでありながら、彼がそれに賛同している記事を目にした。
しかしまさか、ここまでのことは考えていないであろう。
日本のJリーグがプロ野球のようにセパ6チームずつの2リーグではなく、グロバールスタンダードで引き分けありのリーグにしたように、サッカーの魅力を永遠に人間の力で作り上げていってほしい。
とはいうものの、そのロボットを作ったのも人間。やはり人間のパワーは凄い。そして独自性を持つというのは凄いことだ……。
2017年7月3日
三浦泰年