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【C大阪】18番目のチームが首位へ! FC東京戦の逆転劇に見るユン・セレッソの進化と突き付けられた課題

カテゴリ:Jリーグ

前田敏勝

2017年07月04日

躍進の立役者・山村に厳しいマークも。対策を講じる相手を乗り越えられるか。

快進撃のキーマンとなった山村には厳しいマークが付くことも。各チームの研究も進んでいるようだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 勝ち越した後は、今季の必勝パターンのひとつ、トップ下で先発していた山村和也を、最終ラインの中央に下げて守りを固めるサッカーにシフトチェンジ。それでも、ただ守り抜くだけでなく、カウンターの流れからソウザのダメ押しとなる強烈ミドル弾で、勝利を完全に決定づけた。
 
 開幕時は守備組織の構築に手一杯で、攻撃面に課題を残していた。それが、セットプレーやカウンターから次第に得点を取れるようになると、練習から時間を割いて取り組んでいたサイド攻撃も機能。ここまでの33得点のうち、杉本と山村という今季の前線を担う選手が7得点ずつを記録すれば、そのほかにもゴールをあげた選手は10人を数える。
 
「今回は(松田)陸やソウザといった後ろの選手が2点を取っていますが、全体として、みんながゴールに入っていけるというところが、今の強み」(山村)
「攻撃のパターンも豊富になっている」(山口蛍)
 
 主軸がこう手応えを語るように、チーム全体でゴールを狙えるのは、力がついた証拠と言えるだろう。
 
 ただし、後半戦に入れば、「1位ということは、2位、3位、4位のチームをはじめ、下のチームはみんな狙ってくるところ」とキム・ジンヒョンが言うように、C大阪をターゲットにして、他の17チームが襲いかかってくる。
 
 前半戦の終盤でも、清水、FC東京のように、割り切って堅守速攻に舵をとってくるチームも出てきた。このFC東京戦では、前半戦のキーマンとなった山村に対して、橋本拳人らがかなり厳しいマークに付くなど、対策も講じられている。そういった相手に対しても、いかに乗り越えていけるか。
 
 それでも、「(ユン・ジョンファン監督のもとで取り組むサッカーで)積み上げられているというのは、まだまだこれからというところもあり、ユンさんもまだ満足していないところが多いと思う」と、山口は発展途上を強調する。後半戦のC大阪の戦いも、まだまだ楽しみは尽きない。
 
取材・文:前田敏勝(フリーライター)
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