俊輔&憲剛の『W中村』が磐田×川崎戦を斬る!明暗分けた二人が声を揃えたのは…

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2017年05月15日

中村憲剛「後半、点が取れそうだというイメージをみんなで持てていた」。

先制点の起点になった中村憲剛は、「もっと向上できる」とチームのポテンシャルを感じ取っていた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 川崎の中村憲剛は、少なからず課題は見えたものの相手との駆け引きで上を行き、勝利を収められたことに手応えを得ていた。
 
「前半の途中からパスが通り出し、『行ける』と感じた。ジワジワと相手を動かしていければベストだったが、後半、点が取れそうだというイメージをみんなで持てていた。実際、少しずつスペースが空いたところで、阿部(浩之)ちゃんがゴールを決めてくれた」
 
 そう振り返った中村憲だが、立ち上がりの押し込まれたと言える時間帯も「決して苦しくなかった」と感じていたと言う。
 
「(前半は攻め込まれていたようだが)苦しいというイメージは、あまりなかった。最近、前半はいつも難しい。ただ途中からカウンターの芽も潰せて、いつも通りと言える展開に持ち込めた。ボールをキープできるようになり、どうやって崩していこうかということを考えられた」
 
 苦しい時間を耐えて、そして自分たちが握った試合のイニシアチブを、その後は一度も譲らなかった。確かに”90分間の流れの作り方”で言えば、川崎に一日の長があった。
 
 とはいえ、やはり川崎の司令塔も決して満足はしていなかった。
 
「ボールを持てば取られず、相手が食いついてきたところを突けた。欲を言えば切りがないが……もっと向上できる。次は鹿島戦。イースタン戦(ACL、4-0勝利)からの良い流れで準備をして臨めると思う」
 
 勝ったこと、ではなく、次の試合に勝つこと。二人の中村はさっそく、過去ではなく未来に目を向けていた。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
 
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