チームに息づく風間哲学――。イズムを継承する桐蔭横浜大が初の関東1部制覇に挑む!

カテゴリ:大学

竹中玲央奈

2017年04月14日

部員わずか16名のチームを率いた風間監督が県リーグ2部で全勝優勝に導く。

桐蔭横浜大のエースで10番を背負う石川大地。風間監督のマインドを色濃く受け継ぐ選手だ。写真:猪野史夏

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 いまや優勝を現実的な目標とするまでに至ったわけだが、チームがここまで成長する種を撒いた人物が現在、名古屋グランパスで指揮をする風間八宏監督だ。1998年に監督に着任、それまで同好会レベルでしかなかったサッカー部に本格的な指導を施し、わずか部員16名のチームを神奈川県大学リーグ2部で全勝優勝させた。
 
 以前、風間監督は「『がんばれベアーズ』みたいな感じだったよ」と、当時を懐かしく振り返っていたのだが、素人同然のプレーヤーもいるなかで選手として必要な技術や意識の部分を徹底的に植え付けた。
 
 その後、関東2部との入れ替え戦に進むまでチームを育て上げた後に、コーチであった八城氏にバトンを渡した。八城修監督は風間監督の哲学を引き継ぎ、関東2部への昇格を果たした後、前述したように2012年に1部昇格を決めたのだった。
 
 攻撃的なサッカーを志向するなかで、相手ありきでサッカーをするのではなく、自分たちがどれだけできるか、という部分にチームは焦点を当てている。そういった風間監督の持つマインドを継承し、今の桐蔭横浜大のサッカーは成り立っている。
 
 例えば、10番を背負う石川大地はどんな狭い局面でも失わない圧巻のキープ力がある。それこそ風間監督から八代監督へと引き継がれた血が流れている選手と言えるだろう。前述した鈴木やイサカを含めた攻撃陣は魅力的で、彼らが今年のチームを牽引する存在になるのは間違いない。
 
 風間イズムを継承する選手たちが、今年は本気で頂点を目指す。 新興チームが挑む栄光への道筋と、目標へ邁進する姿に、ぜひ注目してほしい。
 
取材・文:竹中玲央奈(フリーライター)
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