好調・湘南を支える新キャプテン――菊地俊介の断固たる決意とは

カテゴリ:Jリーグ

佐藤俊

2017年04月12日

J1昇格を果たした2014年に、菊地はル-キ-として入団した。

しかし、3月25日の千葉戦で右膝前十字靭帯損傷という全治8か月の重傷を負ってしまった。今シ-ズン中の復帰が難しくなり、チ-ムは新キャプテンを決めることになった。副キャプテンだった秋元陽太と菊地が候補だったが、菊地は自ら「自分がやります」と手を挙げたのである。
 
 菊地は昨年春、前十字靭帯損傷という高山を同じ怪我で長期離脱を余儀なくされた。リハビリを含めて非常につらい時を過ごしてシ-ズン終盤に戻ってきたが、チ-ムはJ2に降格した。「何も力になれなかった」と責任を痛感し、今シ-ズンは副キャプテンとして高山を支えていく覚悟だった。その高山を失った以上、菊地がキャプテンに立候補したのは必然だったとも言える。
 
「昨年は怪我して1年間、試合に出れなかったし、チ-ムも降格してしまった。今年にかける想いはすごく強かったので薫くんをサポ-トし、チ-ムを勝たせるためにアシストや得点で貢献したいと思っていました。
 
でも、薫くんが大きな怪我してしまったので……。自分が手を挙げたのは今のチ-ムに長くいて曹さんのサッカ-を理解しているし、もう年齢的にやらなきゃという立場にいるから。
 
けっこうおとなしい選手が多いんで自分が声を出すとか、あまりそういうキャラじゃないですけどチ-ムを引っ張っていかないといけないと思っています」
 
 湘南が曹監督のサッカ-を軸にJ2で優勝し、J1昇格を果たしたのが2014年だ。菊地は、そのシ-ズンに入団してきたばかりのル-キ-で「がむしゃらにやるだけで周囲に目を配る余裕もなかった」という。だが、今は10代でプレ-する若手に目を配り、チ-ムの先頭に立って堂々とプレ-している。昨年、怪我して精神的にタフになったことも影響しているのだろう。
 
「2014年当時のメンバ-は今日だと自分と秋元(陽太)さんしかいなくなってしまいましたが、今いるメンバ-の良さは開幕の時よりも出てきています。もちろんチ-ムとしても自分としてもまだまだ物足りないですが、これから縦に行くとか球際で厳しくいくとか自分たちの良さをもっと出していきたいですし、そうなればチ-ムはもっとよくなっていくと思います」
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