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【千葉】J推定市場価格ランクで2位に付ける点取り屋は、悩める名門の救世主となり得るのか

カテゴリ:Jリーグ

松尾祐希

2017年03月26日

ゴールラッシュを決め込んでもおかしくない。

同じく日本での新たな挑戦をスタートさせたのが、同胞のエスナイデル監督(右)。心強い存在だ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 ただ、それまでの4試合の出来については、及第点を与えてもいいだろう。足下の巧さを活かしたポストプレーの精度はJ2で図抜けており、MF北爪建吾も「ボールコントロールに優れている」と称える。あとは、持ち前の空中戦の強さと駆け引きの巧さをいかにゴールに結びつけられるか。
 
 湘南戦の83分に見せた一撃は、彼の特長をよく表わすシーンだった。左サイドを駆け上がった比嘉祐介のアーリークロスに反応し、DFとGKの間にすっと潜り込んでヘディングで合わせた。惜しくも枠を捉えられなかったが、周囲からタイミングよくボールが配給されれば、敵ゴール前で脅威となるに違いない。「ボールが2、3回しか来なかったので、なかなか上げられなかった」とは比嘉の言葉。ラリベイの長所を引き出すためには、チームとしてクロスの本数と質を高めたいところだ。
 
 千葉の浮沈の鍵を握る新助っ人の値打ちは過去のものなのか。それとも、期待通りのタレントなのか。「日本とヨーロッパで、さほど違いは感じていない。インテンシティーが高く、技術も高いと思う。そういう意味ではアルゼンチンリーグとも近いので、僕自身に戸惑いはないよ」と語るラリベイ。自身の価値を証明するには、結果しかない。
 
 日本のサッカーには早くも適合しつつあり、相性は良さそうな印象だ。プレースタイルがハマれば、ゴールラッシュを決め込んでもおかしくない。そう思わせる気配は漂わせており、実際に、そのポテンシャルは折り紙付きだ。
 
 はたして、新生ジェフはこの「FW部門トップ」の個性を存分に活用できるか。シーズン前半戦のひとつの見どころと言える。
 
取材・文:松尾祐希(サッカーライター)
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