【日本代表】香川の新たな挑戦――。「与えられた役割」と「自身の持ち味」の狭間で…

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年03月24日

チーム優先で割り切っているが、もちろん満足はしていない。

香川の最大の持ち味はスモールスペースでの仕掛け。それを現在のカウンターサッカーの中でどう活かしていけるかが今後の課題だ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 とはいえ、香川自身が自身の持ち味を存分に発揮できた試合とは言えなかった。普段よりプレーエリアが下がり目だったため、ペナルティーエリア付近の狭いスペースでの局面打開という最大の武器を披露する場面が、ほとんど皆無だったのだ。
 
 しかし、本人はこの点について「最低限の仕事。今のサッカーはそういうサッカーなので、ハードワークできないとたぶん試合には出られない。それくらい割り切ってやるしかない」とコメント。71分に自身と交代で出場した倉田秋、清武弘嗣とのポジション争いを制するのは、まずは与えられた役割をこなすことが重要だと強調した。
 
 ドルトムントではトップ下、またはインサイドハーフでももっと攻撃的な役割を担うケースが多いため、この日のタスクが決して慣れているわけではない。とはいえ、そこに関する迷いもないと言い切った。
 
「(スタイルや役割は)はっきりクラブとは違うので、そこまで考えてないです。代表には代表のスタイルがあるし、それは監督が決めること。僕らはまずはそれを徹底しないといけないし、監督のサッカーを信じてやるのが僕らの生きる道だと思うし、そういうサッカーは僕たちに必要なこと。自分自身、良い経験としてプレーできている」
 
 もちろん、この日のタスクやパフォーマンスに完全に満足しているわけではない。本来的には、スモールスペースにおける連携や独力での仕掛けが持ち味の選手なだけに、良い位置でボールを持てれば常に違いを作り出したいとは思っている。
 
「(ボールを持てば輝きを放ちたいとは)常に思っている。ただ、それをどう表現するのか。チームのベースがあるので、そのなかで自分らしいプレーをいかにもたらしていけるか。自分自身を表現するには、もっともっとやらないといけない」
 
 チームのスタイルと指揮官に与えられた役割にアジャストしながら、自身の持ち味をいかに出していけるか――。日本代表の背番号10は新たなチャレンジに挑んでいる。
 
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