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【中村俊輔に直撃!②】なぜ磐田だったのか? 自らの考えをどう伝えようとしているのか?

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2017年03月15日

「自分の言うことがすべて正しいわけではない」

周囲には自ら声を掛けることもあれば、声を掛けずに見守ることもあるという。「何が良いかを考えれば接し方も変わってくる」と話す。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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――チームメイトには、中村選手から積極的に声を掛けるようにしているんですか?
 
「『いろいろ教える人』みたいな位置づけになっているけど、選手自身にとっても、チームにとっても、何が良いかを考えると、接し方も変わってくるし、こちらからなんでもかんでも言葉にする必要はない。特に、深く考えてプレーしている選手には、あえて何も言わないほうがいい。そういう時こそ見守るべきだし。それに自分の言うことがすべて正しいわけではない。ただ、何かを伝えたり、言ったりすることで、僕が学べることもある」
 
――その言葉の影響力については、中村選手の経験則にもよる?
 
「振り返ってみると、井原(正巳)さんから何か具体的なアドバイスをされたわけでもなくて、試合中に咄嗟に言われたひと言が強烈に心に残っている。『強くいけ!』って。当時10 代だった僕は相手に強く当たりに行かないとダメだと、言葉を額面どおりに受け止めていた。でもレギュラーになった頃から、その言葉の本当の意味が分かり出した。ただ激しく当たるというより、ふわっとディフェンスに行くなという意識のところを言ってくれていたんです。そんな風にふとしたひと言が何かのキッカケで心の底から響くかもしれない。ただ付け加えておくと……」
 
――はい。
 
「これはレッジーナ時代の同僚が言っていたんですが、『チームメイトは一番身近な敵だ』って。ライバルではなく敵。1年……いや半年で戦力外になる選手も少なくなかったし実際、セリエBに飛ばされるなんて嫌だ、と移籍を拒否していた選手がある日突然、ユースチームに落とされ、翌日にはロッカーがなくなっていた、なんてこともある。日本だったら信じられない話だけど、そういう世界も見てきましたから。もちろん、チームとして一丸とならなきゃいけない。でも、“敵”を蹴落として這い上がろうというハングリー精神もまた大切だと思う。ただ僕は磐田の、総力を合わせて全員で成長しようとするコンセプトに共鳴しているし、何か知りたければ気兼ねなく聞いてきてほしい。そしたら僕も忌憚なく話すスタンスでいるから」
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト』3月23日号(3月9日発売)より転載。
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