アーセナルの守護神チェフ、独自のGK論と恩師ハリルホジッチを語る!

カテゴリ:ワールド

松澤浩三

2017年02月24日

「ゴールキーパーにとっては簡単な時代ではないね(笑)」

1月16日のスパイク発表会でチェフは、メディア関係者とボールを使ったイベントにも参加した。写真:プーマ

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――モダンフットボールでは、ゴールキーパーはシュートストップに加えてパスセンスも求められていますよね?
 
チェフ:モダンフットボール……。個人的に思うのは、今でもゴールキーパーにとって最重要の仕事はシュートを止めることだ。私たちが良いセーブをして失点しなければ、多くの勝点を稼ぐことができる。その真理は変わらないと思う。たしかにモダンフットボールでは、ゴールキーパーに足下の技術も求められていて、最後尾からゲームを組み立てることも期待されている。監督の志向するスタイルやクラブが持つフィロソフィーにもよるけど、現代のゴールキーパーはただロングボールを蹴るだけではなく、精度の高いパスを出せて当然と思われている。昔で言うところのスイーパーのような役割、ポゼッションの起点になることも仕事のひとつになったから、ゴールキーパーにとっては簡単な時代ではないね(笑)。
 
――あなたはもうすぐ35歳になりますが、若いゴールキーパーで気に入っている選手は?
 
チェフ:もう次世代って言い方は相応しくないかもしれないけど、ダビド・デ・ヘア(マンチェスター・U/26歳)とティボー・クルトワ(チェルシー/24歳)はトップレベルのゴールキーパーだよね。普段からプレミアリーグという世界最高峰のコンペティションで経験を積んでいるし、それぞれスペイン代表とベルギー代表の守護神にも定着した。どのリーグでも試合に勝ちたければ、優秀なゴールキーパーが不可欠だと思う。
 
――いま名前が挙がったデ・ヘアを含めて、スペインのゴールキーパーをどう思っていますか?
 
チェフ:スペインはとっても幸運だと思う。過去15年以上にわたり、常にトップレベルのゴールキーパーがいて、素晴らしいジェネレーションになっていたからね。どのポジションも強力だったけど、ゴールキーパーだけを見ても、ぺぺ・レイナ(ナポリ)にイケル・カシージャス(ポルト)、ビクトール・バルデス(ミドルスブラ)といった同世代に素晴らしい才能が集まった。この競争を勝ち抜いたのはイケルだったね。コンスタントに自分の能力を発揮し続けた結果だと思う。そして今はダビド・デ・ヘアという素晴らしい守護神がいる。まだ若いけどマンチェスター・ユナイテッドというビッグクラブで正キーパーを務めている。スペインには他にも有能な若手がたくさんいる。全体的にレベルが高くなり、層も厚くなったよね。
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