【コラム】偉業達成でイングランドを沸かせたルーニー! 気になる今後のキャリアは…

カテゴリ:メガクラブ

山中忍

2017年01月23日

とある英紙の見出しには「中国移籍」の文字が…。

ルーニーが決めてきた250点のなかでも、2010-11シーズンのマンチェスター・ダービーでのオーバーヘッド弾は強烈なインパクトを残している。そうした得点をあとどのくらい決められるだろうか? (C) Getty Images

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 言うまでもなく、44年間も歴代トップであり続けたサー・ボビーを抜いた記録は偉大だ。ルーニーは、先代のクラブ得点王よりも4年以上短い12年強の在籍期間で「249+1」もの得点を積み重ねた。
 
 偉業達成直後に自ら「チームプレーヤー」を強調した本人が、この4年間にはボランチなど純粋にストライカーとして起用されてきたわけではない事実を考慮すれば、更に記録の重みが増す。
 
 今シーズンのマンチェスター・Uでルーニーの次に歴代得点王に近いチームメイトが、通算得点が24のマイケル・キャリックと聞けば、次に記録を破るプレーヤーは半永久的に現われないのではないか、とさえ思える。
 
 そのうえ、『サンデー・タイムズ』紙の見出しではないが、ルーニーの得点数はまだ増えるはずだ。サー・ボビーとともにスタンドで新記録達成を目撃したサー・アレックス・ファーガソン元監督も、「今後もゴールを決め続けてくれると確信している」と期待を込めている。
 
 ただし、そのゴールをマンチェスター・Uで決め続けるかどうかは微妙なところだ。
 
 昨シーズン中から「射程距離」と言われ続けていた記録の更新でルーニー自身の肩の荷が下りたとすれば、クラブ経営陣も、週給にして30万ポンド(約4200万円)前後を稼ぐ「控えFW」を気兼ねなく送り出せる心境になったという見方もできる。
 
 そう思いつつ『サン』紙を見返せば、ルーニーの写真と「週給100万ポンドで中国勢が興味」との文字が、米国のドナルド・トランプ大統領就任を伝える第1面の上隅に掲載されていた。
 
 高級紙から大衆紙まで、第1面から折り込みまで、久々にイングランドがルーニーの絶賛に沸いた週末であった。
 
文:山中忍
 
【著者プロフィール】
やまなか・しのぶ/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。
 
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