青森山田がチャンピオンシップ初制覇! 広島ユースをPK戦で下す

カテゴリ:高校・ユース・その他

高校サッカーダイジェスト編集部

2016年12月17日

PK戦は廣末の独壇場に。「黒田監督に恩返しを」

PK戦で主役を演じたのは、来春のFC東京入団が内定している廣末(1番)。最後はみずからキッカーを務めた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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試合後に悔し涙を浮かべたイヨハ(手前)。広島ユースの主将として最後まで力強くチームを牽引し続けた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト編集部)

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 後半はともにビッグチャンスを得られないまま、延長戦へ突入した。
 
 極限のスタミナとメンタルタフネスが求められる壮絶戦。先に好機を創出したのは青森山田だった。延長前半5分、高橋のFKからMf郷家友太(2年)がフリーヘッダーを放ったが惜しくもゴールバーの上へ。その後もお家芸のセットプレーから敵ゴールを狙い、一方の広島ユースがそのこぼれ球からカウンターを繰り出す構図へと変化した。
 
 だが、最後まで集中力を絶やさず、献身性を貫いた両王者の対決は、延長戦でも決着が付かず、PK戦に勝敗が委ねられた。ここで見せ場を作ったのが廣末だ。広島ユースの1人目、藤原のショットを右手でセーブ。その後は双方ともにきっちりと決め、広島ユース4人目のシュートがバーを越える。青森山田の4人目は廣末。互いに強いライバル心を抱くU-19日本代表GK大迫と対峙し、見事に逆を突いて、歓喜の瞬間を呼び込んだ。
 
 初のプレミアリーグ統一王者に輝いた黒田剛監督は、「最後までよく走って頑張ってくれた」と選手たちを称え、こう続けた。
 
「過去の先輩たちが一つひとつ積み上げてきてくれた、その成果だと思う。失点をしなければ最後にいいことがあると、粘り強く身体を張って守ってくれたのが今日のすべてです。Jユースに押されているなか、高体連が奮起しなければならないのは選手たちも分かっていた。だからこそ価値ある優勝だと思います」
 
 埼玉スタジアムで歓喜の咆哮を轟かせた青森山田。大会MVPに輝いた廣末は「ひとつ獲れて良かった。でもまだ選手権がある。もちろん優勝して黒田監督に恩返ししたい」と、12月30日に開幕する伝統のトーナメントでのさらなる躍進を誓った。
 
 

笑顔で優勝カップを手にする、青森山田の主将・住永(左)と黒田監督(右)。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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