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【指揮官コラム】カターレ富山監督 三浦泰年の『情熱地泰』|今季のJ、そして富山での1年を振り返って

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年12月07日

挨拶も出来ぬまま出てきてしまった富山の人々に感謝の気持ちを伝えたい。

今季限りで富山の指揮官の座を退くことになった三浦監督。「自分らしくチャレンジしていきたい」と今後への意欲を燃やすと同時に、お世話になった富山への感謝の気持ちを伝えたいと語る。また12月7日、来季は鹿児島ユナイテッドFCの監督に就任することが発表されている。(C) SOCCER DIGEST

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 話は変わるが、このたび1年間にわたり共に戦い、良い時間を過ごさせてもらった富山を離れ、次のチャレンジへと向かうことになった。 
 
 次の道も簡単なものではないだろう。未来への再スタートも険しく、困難な道であろう。
 
 監督は鞄ひとつでその場を去り、鞄ひとつで何処までも行く。そんな仕事なのである。
 
 今回、惜しくもCSで年間王者を目前で逃したミハイロ・ペドロヴィッチ監督(ミシャ)が、6年前に北九州の監督になったばかりの僕に、こんなことを言ってくれた。
 
「監督は勝っても負けても辞める時が来る」
「だからこのサッカーを続けなさい」
 
 練習試合での北九州のサッカーを見て、自分の好きなように自分のやりたいようにやれば良いとだ。
 
 間違ってはいけないのは、この言葉の中にある、「好きなようにやる」だ。これは自分のために、好き勝手にやるという意味ではないという事だ。
 
「やりたいようにやる」というのも同じだ。
 自分らしいトライをするが、それは良くなるためだ。自分だけが、「気持ち良く」、「やりやすく」、「好かれる」ためではないということ。それを分かっていないとおかしなことになる。
 
「クラブ」が「チーム」が、そして「選手」が良くなるために、自分の哲学を徹底する環境で自分らしくやる。
 
 これが発展途上のクラブであればパワーは何倍も必要となる。そしてきっと、ひとりの力では当然、叶うものではないであろう。
 
 これからもJリーグの発展、日本サッカーの発展のために力を注いでいきたい。2016年も残すは天皇杯、そしてFIFAクラブワールドカップとまだまだ目が離せない。世界のサッカーを含め、学ぶことの多い年末になるであろう。
 
 最後に挨拶も出来ぬまま出てきた富山に、ここまで支えてくれた人たちに、感謝の気持ちを込めて「ありがとうございました」と、このコラムから伝えたい。
 
 そしてサッカーは続く。楽しみでならない。
 
2016年12月5日
三浦泰年
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