「未知なる敵」と「頑張る糧」。U-20W杯出場を勝ち取って実感できるあまりに重要な意義

カテゴリ:日本代表

浅田真樹

2016年10月26日

「来年に向けて自分のなかで目標もできるし、自分が頑張る糧になる」

世界への切符を掴んだことで今後はますます競争が激化するはず。ベンチの選手はもちろん、世代全体で来年の本大会を目指した競争が生まれる。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 今回のアジア予選には23名の選手が登録され、世界行きの切符を掴んだ。だが、彼ら全員がそのまま来年5月に韓国で開催されるU-20ワールドカップ本大会へ行けるわけではない。同世代のなかから、今後、成長してくる選手はいるだろうし、アジア予選では選ばれなかったからこそ、本番では絶対に、と目の色を変えて現有勢力に挑んでくる選手もいるはずだ。
 
 中東地域の政情不安により開催が半年以上延期された03年大会を振り返っても、当初開催予定時の登録メンバーから、実際の開催時では大きく顔ぶれが入れ替わった。伸び盛りの選手は短い期間でも大きく成長する。そこに世界の舞台に立てるというニンジンがぶら下がっていればなお、競争はレベルの高いものになる。
 
「世界に出たらいい経験になるし、自分の成長に絶対つながる。来年に向けて自分のなかで目標もできるし、それがまた、自分が頑張る糧になる」
 
 先日の準々決勝タジキスタン戦を前に、藤谷壮がそんなことを話してくれたが、まさにその通りだろう。
 
 特に19、20歳の選手の場合、所属クラブで出番を得られず、悶々とした日々を過ごすことが少なくない。そんな選手も含め、世代全体に「自分が頑張る糧」を与えてくれるという点において、U-20ワールドカップ出場は非常に大きな意義があるのだ。
 
 U-20ワールドカップに出場することは、育成年代の強化における、あまりに重要なワンステップ。やはり、絶対に出なければいけない大会なのである。
 
取材・文:浅田真樹(スポーツライター)
 
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