青木抜擢も何ら不思議ではない。遠藤を途中からボランチ起用できる目処が立ったのも大きい。

途中出場の多かった青木だが、ルヴァンカップではフル稼働。決勝での起用法は注目だ。(C)SOCCER DIGEST

9日の試合でボランチとして90分間戦った遠藤も、自信を深めた。オプションとして計算が立ったのは大きい。(C)SOCCER DIGEST
柏木&阿部はJ屈指と言えるボランチコンビである、チーム内でも不動だ。ただ、確かに両者ともにコンディション面で不安要素があり、そのなかで、青木が目下、途中出場からでも高いパフォーマンスを見せ続けている。
決勝は、90分+延長30分+PK戦と、決着がつかなければ長丁場になる可能性がある。浦和は今季、ACLの決勝トーナメント1回戦・FCソウル戦で、PK戦の8人目までもつれた末に敗れる経験をしている。
そう考えると、体力面に不安を抱える阿部と柏木を先発させるとなると、“交代カード使う確率が高い”ふたりを、フル出場の計算がある程度立つべきボランチで先発させるリスクが生じる。前線やウイングバックのカードが切れなくなるのだ。
そう考えると、青木が抜擢させても、なんら不思議はないとも言える。代表不在のなか、ルヴァンカップ決勝まで導いてきた立役者のひとりでもある。
加えて、9日に好パフォーマンスを見せたことにより、DF(リベロかストッパー)で出た遠藤を、途中からボランチ起用できる目処が立ったのも大きい。
また、ペトロヴィッチ監督は実戦で上手くいった選手やユニットを、そのまま続けて起用していったケースも多い。那須、武藤、関根、高木などは、練習で調子が良く、そのまま試合でチャンスを掴み、主力の座を掴んだ例に挙げられる。
今年元旦の天皇杯決勝では、準決勝で左膝を傷めた柏木がメンバーから外れ、そしてまたもG大阪に敗れた。それから10か月、地面にしっかりと根を張りながら滋養を蓄えきた浦和が、この秋に果実を実らそうとしている。15日のルヴァンカップ決勝は、むしろそんなチーム力の“図太さ”と“豊かさ”を見せつけるチャンスになるはずだ。
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
決勝は、90分+延長30分+PK戦と、決着がつかなければ長丁場になる可能性がある。浦和は今季、ACLの決勝トーナメント1回戦・FCソウル戦で、PK戦の8人目までもつれた末に敗れる経験をしている。
そう考えると、体力面に不安を抱える阿部と柏木を先発させるとなると、“交代カード使う確率が高い”ふたりを、フル出場の計算がある程度立つべきボランチで先発させるリスクが生じる。前線やウイングバックのカードが切れなくなるのだ。
そう考えると、青木が抜擢させても、なんら不思議はないとも言える。代表不在のなか、ルヴァンカップ決勝まで導いてきた立役者のひとりでもある。
加えて、9日に好パフォーマンスを見せたことにより、DF(リベロかストッパー)で出た遠藤を、途中からボランチ起用できる目処が立ったのも大きい。
また、ペトロヴィッチ監督は実戦で上手くいった選手やユニットを、そのまま続けて起用していったケースも多い。那須、武藤、関根、高木などは、練習で調子が良く、そのまま試合でチャンスを掴み、主力の座を掴んだ例に挙げられる。
今年元旦の天皇杯決勝では、準決勝で左膝を傷めた柏木がメンバーから外れ、そしてまたもG大阪に敗れた。それから10か月、地面にしっかりと根を張りながら滋養を蓄えきた浦和が、この秋に果実を実らそうとしている。15日のルヴァンカップ決勝は、むしろそんなチーム力の“図太さ”と“豊かさ”を見せつけるチャンスになるはずだ。
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)