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【藤田俊哉の目】本田が俊輔から奪ったように――。清武、原口らロンドン世代が主役となるには…

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年10月08日

群を抜いていた原口のシャープさと清武の存在感。

香川に代わってトップ下に入った清武が躍動。90分にわたって存在感を放った。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 イラク戦では、コンディションを考慮して香川、長友はベンチスタートとなったようだが、本田と岡崎はスタメンで出場し、終盤でピッチを退いた。そして最後にピッチでチームを引っ張っていたのは、北京五輪世代の選手たちではなく、山口をはじめとしたロンドン五輪世代の面々だったということ。
 
 明らかに景色が変わったと僕は感じた。しかしそれは、さほど大袈裟なものではない。チームや選手はそのような変化を繰り返していくのだから。主力選手の彼らだってつねにコンディションが万全な状態ではない。実績で考えれば、彼らの上をいく選手はまだ見当たらない。所属クラブで出場できていないというハンデを背負った現状では、百戦錬磨の彼らだってコンディションをベストな状態に持っていくのは簡単なことではない。
 
 今回のイラク戦で、指揮官は大胆な選択をした。これまでトップ下を任されていた香川をスタメンから外したことは、大きな決断だったはず。一方で、香川を外すという選択を選べたのも、清武というカードがあったからという見方もできる。
 
 もっとも清武も所属クラブのセビージャで出場できていない状況だ。チームにいち早く合流できた理由もあるのだろうが、指揮官の目には香川よりもコンディションが良く見えたのだろう。
 
 選手起用に関して、なにより重視すべきは、実績よりコンディションであることには賛成だ。この日のイラク戦の出来を見ても、原口と清武のコンディションの良さが目を引いた。特に原口のシャープさは群を抜いていた。誰よりも推進力を感じたし、先制点という結果も残した。
 
 清武についても、先制点をアシストしたうえ、最後の最後で決勝ゴールにつながるセットプレーで存在感を発揮した。接戦がこれからも続くことを考えると、やはり、キッカーとしての清武は選択肢として外せない。ネガティブな空気を一掃したかった代表にとって、いま必要なのはチームに勢いをもたらす存在。その点から見ても、原口と清武は大事なゲームで素晴らしい活躍を見せてくれたと思う。
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