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【プレー分析|原口元気】得点シーンに凝縮された“成長の跡”。パーソナリティの強さも発揮

カテゴリ:日本代表

高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト)

2016年10月07日

同点ゴールを喫した60分以降に仕掛けの積極性が増す。

仕掛ける回数が増えた後半は、ドリブル突破からのクロスで決定機を演出した。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 アタッキングサードでの仕掛けが1回だった前半とは異なり、後半は6回と急増。その背景には酒井高が語ったように、チームとして「原口の足下にボールを収める」という意識付けがあったからで、同点ゴールを喫した60分以降はさらに仕掛けの積極性が増した。68分にはDFふたりを抜き去ってファウルを誘い、75分には縦へのドリブルから左足でピンポイントクロスを本田圭佑に届けている。
 
 原口はピッチにいた誰よりもチームを救おうとする強い意志を持ってプレーしていた。
 
「後半追い付かれて、チームとしてちょっとナイーブというか、うまくいかない時間帯があった。なので、自分が左に張ってそこから(相手DFを)剥がしていくことで、違いを作っていきたいと思いました」
 
 こうしたパーソナリティの強さ、換言すれば自ら責任を負おうとするアタッカーが出てきたのは、日本代表にとっては朗報だろう。その代表格だった本田のパフォーマンスが下降気味という現状を踏まえればなおさらだ。
 
 10月11日のオーストラリア戦はさらに厳しい戦いになるだろう。ただ、そうした状況下で輝けるのが今の原口であり、この10月シリーズでさらに結果を残せば、日本代表のエース格に飛躍しても不思議はない。
 
【原口のプレーデータ】※以下、( )は前半/後半の回数。データは編集部集計
プレー回数:27回(15回/12回)
 
パス回数:18回(10回/8回)
 
パス成功数:15本(8本/7本)
 
シュート数:1本(1本/0本)
 
ボールロスト:9回(5回/4回)
 
アタッキングサードでドリブルで仕掛けた回数:7回(1回/6回)
 
▼原口がパスを出した回数(選手)ランキング※カッコ内は後半
1位 柏木陽介/4回(3回/1回)
   森重真人/4回(3回/1回)
3位 本田圭佑/2回(0回/2回)
   清武弘嗣/2回(1回/1回)
5位 酒井高徳/1回(0回/1回)
   岡崎慎司/1回(1回/0回)
   吉田麻也/1回(1回/0回)
 
取材・文:高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
 
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