【プレー分析|本田圭佑】ボールへの関与が少なかった要因は? 明らかに運動量が… 

カテゴリ:日本代表

本田健介(サッカーダイジェスト)

2016年10月07日

行動範囲が狭く、右サイドでのプレーに偏る。

81分には交代でピッチを退いた。目指した結果は残せず。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 また意識していたか定かではないが、この日は中央や逆サイドに頻繁に顔を出すのではなく、右サイドから出ないようにプレーしていた点も、ボールに触れる回数が限られた要因となった。
 
 左サイド寄りにポジションを取り、チャンスに絡んだのは26分に清武とのワンツーでゴールに迫ったシーンと54分に柏木のFKのクイックスタートに最終ラインの裏を取りかけた場面だけだった。
 
 その意味で、清武や原口らとプレーエリアが被るという従来の問題点は表出せずに済んだ。しかし、その分、清武らと流れるような連係プレーを披露する機会も限られ、攻撃の停滞を生んだのかもしれない。
 
 パス成功数は前半は12本のうち8本、後半は11本のうち8本と極端に悪くはなく、ボールロストも前半で2回、後半で1回と悲観するものではなかった。

 それだけに動きの質と量が今後の鍵になりそうだ。
 
【本田のイラク戦のプレー内訳】
 
■プレー回数
前半 24回
後半 16回
 
■パス数
前半 12回(スルーパス1回)
後半 11回(スルーパス2回)
 
■パス成功数
前半 8回
後半 8回
 
■ボールロスト
前半 2回
後半 1回
 
■パスを出した相手※カッコ内は後半
西川 0(0)
森重 0(0)
酒井宏 4(1)
酒井高 1(0)
吉田 2(0)
柏木 3(1)
清武 3(4)
長谷部 0(1)
原口 0(0)
岡崎 1(2)
山口 -(0)
浅野 -(1)
 
■パスを受けた相手※カッコ内は後半
西川 2(1)
森重 0(0)
酒井宏 1(1)
酒井高 0(2)
吉田 2(2)
柏木 2(0)
清武 2(3)
長谷部 4(2)
原口 0(1)
岡崎 3(2)
山口 -(1)
浅野 -(0)
 
 取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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