4年で10人の監督…ビジョンの見えないバレンシアにもはや名門の面影はない

カテゴリ:ワールド

豊福晋

2016年09月23日

4年で10人目となる新指揮官は誰になるのか?

開幕4連敗を受けて、アジェスタランの解任に踏み切ったバレンシア。次期監督候補にはロベルト・マンチーニの名前も上がっている。 (C) Getty Images

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 そして今月、バレンシアの監督は再び変わった。
 
 昨シーズンから今シーズンにかけてバレンシアで12試合を指揮したアジェスタランは、わずか3勝(3勝1分け8敗)。今シーズンの開幕4連敗という成績不振を理由に、クラブは彼を解雇したのだ。
 
 エメリの下でフィジカルコーチを務め、キケ・フローレスやラファエル・ベニテスとも仕事をするなど、バレンシア色の強いアジェスタランも、やはり長続きしなかった。本人は「もっと時間をかけてこのプロジェクトを進めたかった。当然、解任には納得していない」と9月という早い段階での解任を悔やんだ。
 
 現在は新監督を探している最中で、マルコ・シルバ(元オリンピアコス監督)やマルセリーノ・ガルシア(元ビジャレアル監督)、アンドレ・ヴィラス=ボアス(元ゼニト監督)やOBのルーベン・バラハ(元エルチェ監督)らの名前が挙がっている。
 
 誰が来ようとも、次の監督は4年間で10人目の指揮官だ。「リムはサッカーをわかっているのか?」そんな疑問の声も地元では多い。すでにヌーノ、G・ネビル、アジェスタランを解任し、長続きしない体制でチームが落ち着かないのは当然だ。
 
 昨夏にマンチェスター・シティへ移籍したニコラス・オタメンディ、今夏にバルセロナへ移ったアンドレ・ゴメス、パコ・アルカセルなど、チームの中心選手はいまやビッグクラブ移籍を目指す。もはやかつて、スペインと欧州で躍動したバレンシアの面影はない。
 
 再びクラブの格を取り戻すには、上層部や監督人事含め、見直さなければならない点があまりに多い。
 
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