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【指揮官コラム】カターレ富山監督 三浦泰年の『情熱地泰』|理不尽な判定でもリスペクト。ただ間違ったら謝るべきだ!

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年09月13日

間違ったら立場がどうであっても謝る。そこにリスペクトが生まれる。

ピッチ内の当事者は判定を受け入れても、応援する側にとっては受け入れがたい判定もある。はっきりとしたミスジャッジなら、それを認め謝ることも、審判へのリスペクトにつながるのでは。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 ある時にサッカーの判定を理不尽に思う人がこう言った。
「タッチライン沿いの判定、あるいはオフサイドの判定にはセンサーを付けて、ゴールインの判定ではボールにセンサーを入れて分かりやすくし、さらにゴールが入るようにゴールを大きくしたら、もっとサッカーが面白くなると……」
 
 僕は、サッカーだけは人間のジャッジ、判断でやれば良いと思う。ただし、立場に上下が生まれてはいけない。
 
 選手や我々の周りに、判定へのリスペクトを訴えるのであれば、ジャッジする側も選手をリスペクトするべき。異議、遅延が多いのを選手のせいにするが、何もないのに異議を唱える選手も周りもいない。
 
 現場に謝罪を要求するなら、間違ったら謝る。
 
 おばあちゃんが言ったように、ミスしたら、間違ってしまったら、失敗してしまったらしっかり謝る。これは日本では基本なのだ。
 
 アメリカ人は裁判を意識して謝ったら負けと、聞いたことがある。サッカーもそうであれば心のないサッカー界になる。
 
 日本は日本式で、間違ったら立場がどうであっても謝る。ただ非を正式に認め、正式に謝っても、勝敗や結果は変わらない。ただ次に進む。それで良いのだ。そこにリスペクトが生まれるはずだ。その誠実な潔さと勇気にだ。
 
 実際にテレビのアナウンサー、解説者は「入っているように見えますが……」でお茶を濁して終わる。
 
 映像を通して真実を伝えるのがテレビ放送の魅力のひとつだが、今の日本サッカー界では、目の前に揺るがない真実があっても、どことなくはっきりとモノを言うことが敬遠されがちだ。
 
 はっきりモノを言い、間違ったら、失敗したら、ミスしたら謝るべきだ。ただ「ごめんで済んだら警察はいらない」と言われないように……。
 
 こんなコラムを書こうとした矢先、日本にとって最も大事なワールドカップ・アジア最終予選でもゴールインがノーゴールと判定された。
 
 これも恐ろしいことだ。これもまた謝られないのであろうか?
 
 後日、「誤審」とレフェリーが認め謝罪したという記事は目に入っていない。しっかりネットへ突き刺すシュートで決めるしかないのだ……。
 
2016年9月12日
三浦泰年
 
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