「勝てないのは審判界の陰謀のためではない」停滞するマドリーにレジェンドOBが苦言「シャビ・アロンソに期待しすぎたのかもしれない」【現地発コラム】
カテゴリ:連載・コラム
2025年12月30日
マドリーは「成功が目標ではなく義務であるクラブ」
やらなかった方が良かったこともあれば、別のやり方があったこともたくさんある。そうやって、すでに起こったことを預言者たちは語る。フットボールの世界にはそんな預言者は何百万人もいる。
あるいはシャビに期待しすぎたのかもしれない。レバークーゼンで奇跡を起こせたのなら、マドリーではなおさらだろう、と。しかし、私たちが話しているのは、成功が目標ではなく義務であるクラブのことだ。おそらく問題は、就任時に生まれた期待が、シーズン序盤の好成績によってさらに高まったことにある。登れば登るほど、転落は痛くなる。
ペレスは審判の火を攻撃し、フットボールの火を燃え続けさせた。しかしいかなる人が何を言おうと、2つの火の間に関係性はない。ネグレイラが消そうとしない、審判制度の混沌に対する非難が、新たな火で燃え上がっている。
あるいはシャビに期待しすぎたのかもしれない。レバークーゼンで奇跡を起こせたのなら、マドリーではなおさらだろう、と。しかし、私たちが話しているのは、成功が目標ではなく義務であるクラブのことだ。おそらく問題は、就任時に生まれた期待が、シーズン序盤の好成績によってさらに高まったことにある。登れば登るほど、転落は痛くなる。
ペレスは審判の火を攻撃し、フットボールの火を燃え続けさせた。しかしいかなる人が何を言おうと、2つの火の間に関係性はない。ネグレイラが消そうとしない、審判制度の混沌に対する非難が、新たな火で燃え上がっている。
マドリディスタの一部は、問題がそこにあるに同意しているが、私を含む別の一部はそうは考えていない。フットボール的な観点で見れば、今のマドリーには主導権の掌握、テンポの調整、判断の質、そしてゲームを支配する安定感が欠けている。
シャビも試合のたびに不満を口にしているものの、マドリーがなかなか勝てないのは審判界の陰謀のためではなくパフォーマンスが不十分だからだ。この2つのファクターが結びつく試合もあるかもしれないが、それは通常のことではない。問題は2つあり、クラブにとっては、一方は騒ぎ立てる価値があり、もう一方は黙って見守るべき事柄だ。
文●ホルヘ・バルダーノ
翻訳●下村正幸
【著者プロフィール】
ホルヘ・バルダーノ/1955年10月4日、アルゼンチンのロス・パレハス生まれ。現役時代はストライカーとして活躍し、73年にニューウェルズでプロデビューを飾ると、75年にアラベスへ移籍。79~84年までプレーしたサラゴサでの活躍が認められ、84年にはレアル・マドリーへ入団。87年に現役を引退するまでプレーし、ラ・リーガ制覇とUEFAカップ優勝を2度ずつ成し遂げた。75年にデビューを飾ったアルゼンチン代表では、2度のW杯(82年と86年)に出場し、86年のメキシコ大会では優勝に貢献。現役引退後は、テネリフェ、マドリー、バレンシアの監督を歴任。その後はマドリーのSDや副会長を務めた。現在は、『エル・パイス』紙でコラムを執筆しているほか、解説者としても人気を博している。
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙に掲載されたバルダーノ氏のコラムを翻訳配信しています。
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文●ホルヘ・バルダーノ
翻訳●下村正幸
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ホルヘ・バルダーノ/1955年10月4日、アルゼンチンのロス・パレハス生まれ。現役時代はストライカーとして活躍し、73年にニューウェルズでプロデビューを飾ると、75年にアラベスへ移籍。79~84年までプレーしたサラゴサでの活躍が認められ、84年にはレアル・マドリーへ入団。87年に現役を引退するまでプレーし、ラ・リーガ制覇とUEFAカップ優勝を2度ずつ成し遂げた。75年にデビューを飾ったアルゼンチン代表では、2度のW杯(82年と86年)に出場し、86年のメキシコ大会では優勝に貢献。現役引退後は、テネリフェ、マドリー、バレンシアの監督を歴任。その後はマドリーのSDや副会長を務めた。現在は、『エル・パイス』紙でコラムを執筆しているほか、解説者としても人気を博している。
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