リオ・ファーディナンド(2015年に現役引退)も人気だが、当人は次期イングランド代表監督に興味がある様子だ。
やはり本人がメディアでのセカンドキャリアを望めばの話だが、フランク・ランパード(現ニューヨーク・シティ)は有力に思える。ナイスガイ風の好印象や明瞭な語り口はリネカー似。奇しくも現任者が「下着司会」を約束することになった、昨年12月のレスター対チェルシーでのプレミア解説者デビューも好評を博した。
もっとも、リネカーは昨年6月にBBCと新たに5年契約を結んだばかり。今シーズンのスタートと同時に、55歳とは思えない素晴らしい肉体も明らかにされた。「胸筋が弛んでいたら嫁のブラを貸してやる」という、シアラーによる昨シーズン末の申し出を受け入れる必要もなかった。
開幕節初日にレスターがハルに敗れ、ペップ・グアルディオラ新体制のマンチェスター・Cもサンダーランド戦で辛勝が精一杯だったように、今シーズンプレミアは予想が困難。しかし、リーグ戦ハイライト番組司会者の座は、まだまだリネカーのものだ。
文:山中忍
【著者プロフィール】
山中忍/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。
