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得点力不足にあえぐ広島の現実的な解決策「2日間はセットプレーの練習に割けた」。狙い通りの3得点でルヴァン杯制覇

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2025年11月02日

スキッベ監督就任後、2つ目のタイトル

決勝で柏に3-1で勝利。広島が3年ぶり2度目のルヴァン杯制覇を果たした。(C)SOCCER DIGEST

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「今週はセットプレーを特に長い時間かけてやりました。練習が終わった後にコーナーキックだったり、ロングスローの練習もしていた。ゴールキーパーをブロックすることに関してもコーチ陣がすごく厳しく言っていた。ああいう形から得点できたらすごく大きいと思います」

 走行距離13キロ超と獅子奮迅の働きを見せた田中聡もこう話していたが、広島はファイナルの一発勝負を制するために、この1週間、リスタートに賭けたのだろう。東の見事な直接FKからの2点目も含め、今の広島にできる最大限のアプローチで3ゴールをゲット。GK大迫敬介と塩谷司、荒木、佐々木の鉄壁守備ブロックの力で柏の猛攻を跳ね返し、細谷真大の1点のみに抑えたのである。

 リスタートの改善という即効性のある策によって、2022年のスキッベ監督就任後、ようやく2つ目のタイトルを手中にした広島。今後もロングスローやCK、FKを最大限に有効活用していくことは重要だろう。実際、彼らには天皇杯も残っているし、J1優勝も首の皮一枚でつながっている。ただ、セットプレーだけで得点力不足のすべてを解消できるとは限らない。
 
「流れの中からの得点は今日も取れなかった。それは今年の課題ですけど、改善していきたいと思います」と田中も話した通り、“次の一手”を考えていくことが肝要だ。

 クロス精度の向上、中とのタイミングのすり合わせ、木下康介、ジャーメイン、中村草太らアタッカー陣のシュート確率のアップなど、できることはまだまだある。前線で変化をつけられるトルガイ・アルスラン、中島洋太朗らの復調もカギになるだろうが、リスタートと流れの中からの得点力を磨いていければ、広島は複数タイトルを狙える集団になれるはず。

 今回のルヴァン制覇を糧に、そういう欲を全員が前面に押し出すようなチームへ進化を遂げること。それこそが、彼らの次なるターゲットと言っていい。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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