今回の10月シリーズの対戦相手であるブラジル代表には、プレミアリーグでプレーする選手が多い。招集リストにはFWガブリエル・マルティネッリ（アーセナル）、FWリシャルリソン（トッテナム）、MFブルーノ・ギマランイス（ニューカッスル）、DFガブリエル・マガリャンイス（アーセナル）らが名を連ねる。イングランドでプレーする斉藤にとっても、馴染み深い顔ぶれが揃う。24歳のサムライ戦士は「楽しみ」と語りながらも、気を引き締めた。

「どの相手であっても、今回の代表戦は楽しみです。ブラジルは強豪国ですが、自分たちの力を出せば勝てる相手だと思う。自分自身も、良いプレーができれば活躍できると思います」

　10月４日には、平河悠が所属するブリストル・シティと対戦した。試合結果は、QPRが２－１で勝利した。４－２－３－１の左MFとして先発した斉藤は、65分まで出場。対する平河はベンチスタートだったが、３－４－２－１の右シャドーとして67分から途中出場した。

　斉藤と平河は普段から連絡を取り合う親友だが、この試合ではちょうど入れ違いとなり、２人の同時出場は叶わなかった。斉藤は「それも含めて交代が悔しかった。自分のプレーもあまり良くなかったですし、ユウともやりたかった。そこは悔しかった」と唇を噛んだ。
 

　今季からQPRを率いるのは、フランス人のジュリアン・ステファン監督だ。24年11月までスタッド・レンヌを指揮した実績を持つ指揮官のもと、斉藤も手応えを感じている。

「やっていて、すごく感触が良い。比較的自由にやらせてもらっている。自分を含めて、攻撃陣が良いところでボールを受け、チャンスをクリエイトしていくスタイル。やっていてすごく楽しい。自分が加入してから積み上がってきた部分もある。今日の試合に勝てたのも、チームとしての成長を感じる。もちろん、まだ始まったばかり。これからもっと積み上げていきたい」

　初招集を受けた日本代表の10月シリーズで「結果を残したい」と気持ちを高める斉藤。所属クラブのQPRもチャンピオンシップで現在６位と好位置につけている。挑戦の１年は、まさにここからが本番だ。

取材・文●田嶋コウスケ

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