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4位の柏がトップ3に食い込んでいくために。壮絶ドローの川崎戦で小泉佳穂が勇気ある苦言「同じようなミスだけは気を付けないと」

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2025年10月02日

次節は4日に横浜FMと対戦

川崎との打ち合いは痛み分け。柏はこれで4戦連続ドローだ。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 もしも柏が2-1で後半を迎えていたら、川崎があれだけギアを上げることも、4-4のドローで終わる結末もなかったかもしれない。今後は、残り6試合で同じ轍を踏まないような選択が必要不可欠。小泉の勇気ある苦言は、それをチームに徹底させる良い機会になるはずだ。

 さしあたって、10月4日の横浜F・マリノス戦は、苦い教訓を活かすべきゲーム。敵も残留争いの真っ只中。しかも、今週には株式の75%を保有する親会社・日産自動車がクラブの売却に動いているという報道も出て、現場や関係者も揺れ動いている状況だ。

 柏としては自信を持って挑めるだろうが、逆に横浜FMも凄まじいモチベーションと危機感を持ってぶつかってくるだろう。実際、最近の横浜FMはかつてのボールポゼッション主体のスタイルから、リアクション重視の現実的な戦い方にシフトした印象が強い。
 
 そこで川崎戦と同じような隙を見せてしまったら、柏はタイトル争いから完全に脱落しないとも限らない。それだけは絶対に回避したいはずだ。

 横浜FM戦の後、10月8日と12日にルヴァンカップ準決勝の川崎戦が控えていることも考えると、やはり横浜FM戦は勝利で機運を高めたいところ。小泉やキャプテンの犬飼智也、腕章を巻くことの多い古賀太陽らを中心に今一度、緻密な戦いができるような環境作りを進めるべきだ。

「目の前のことを1個1個でやって、1個1個、前に進んでいくしかない。そういうことができるメンバーだと思っていますし、みんなで集中していけたらいい」と強調する背番号8。リカルド・ロドリゲス監督の申し子とも言うべき男のリーダーシップと高度な戦術眼、巧みな攻撃センスに改めて大きな期待を寄せたいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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