「世界で戦っていくうえでは明らかに不十分」
コスト面では、路線化されている鶴川駅以外、町田駅、多摩センター駅、南町田グランベリーパーク駅などの5路線はクラブ側で負担をしており、誘導員の金額も含め、その金額は年間で1.5億円を超える。最近のSNS界隈では1試合平均の収益がJ1ワーストクラスであることも話題となったが、その背景には、こうしたバスの運営コストをはじめ、旧式のスタジアムだからこそ発生する様々なコストがある。
ちなみに昨年はバス運営に対して町田市から年約6,000万円の助成金を受けていたが、今年は約1,100万円にとどまり、来年からは全額クラブ負担に変わるという。
上田COOはこれまでの行政に感謝しつつも、「現状のアクセスに対しては“焼け石に水”の感が拭えませんし、根本的な解決をしていくという意味では、すでに手詰まり感があることは否めません」と訴えた。
そういうなかで、町田でも駅近スタジアムの機運が生まれてきている。今年8月には学生有志であるZドリーム学生会が主導する形で「町田に駅前スタジアムを」と銘打ったオンライン署名活動が展開されている。
また9月上旬の町田市議会では、駅前スタジアムに関する意見も聞かれた。地元フリーペーパーに「夢の“まちなかスタジアム”実現を」という意見広告を出す政治家も現われている。
町田にとって、最寄り駅から徒歩圏内のスタジアムは願ってもない環境だ。クラブの外部から駅近スタジアムに関する機運が高まっていることについて、上田COOは「そういった声を上げてくださる地元の方々がいることは非常に嬉しい」と感謝する。
ただ現実問題として、町田に駅前スタジアムが誕生する実現性は、超えるべきハードルが多い印象だ。クラブ側は行政と相談しながら、なんとか着地点を見いだそうとしているが、土地の問題は最大のネックと言っていい。町田市内はすでにある程度の開発が進んでおり、駅に近いエリアに空き地は少ない。郊外でも平地は少なく、あっても公園や、東京都の土地だという。
それでも現在、署名活動が行なわれるなど周囲から声が挙がっているのは、行政によって町田駅周辺の再開発事業が発表されたからだ。この再開発事業の中で「ぜひとも駅近スタジアムを検討すべきだ!」との意見が出ている。クラブとしても、民間からのこうした動きは、非常にありがたいことだろう。
ちなみに昨年はバス運営に対して町田市から年約6,000万円の助成金を受けていたが、今年は約1,100万円にとどまり、来年からは全額クラブ負担に変わるという。
上田COOはこれまでの行政に感謝しつつも、「現状のアクセスに対しては“焼け石に水”の感が拭えませんし、根本的な解決をしていくという意味では、すでに手詰まり感があることは否めません」と訴えた。
そういうなかで、町田でも駅近スタジアムの機運が生まれてきている。今年8月には学生有志であるZドリーム学生会が主導する形で「町田に駅前スタジアムを」と銘打ったオンライン署名活動が展開されている。
また9月上旬の町田市議会では、駅前スタジアムに関する意見も聞かれた。地元フリーペーパーに「夢の“まちなかスタジアム”実現を」という意見広告を出す政治家も現われている。
町田にとって、最寄り駅から徒歩圏内のスタジアムは願ってもない環境だ。クラブの外部から駅近スタジアムに関する機運が高まっていることについて、上田COOは「そういった声を上げてくださる地元の方々がいることは非常に嬉しい」と感謝する。
ただ現実問題として、町田に駅前スタジアムが誕生する実現性は、超えるべきハードルが多い印象だ。クラブ側は行政と相談しながら、なんとか着地点を見いだそうとしているが、土地の問題は最大のネックと言っていい。町田市内はすでにある程度の開発が進んでおり、駅に近いエリアに空き地は少ない。郊外でも平地は少なく、あっても公園や、東京都の土地だという。
それでも現在、署名活動が行なわれるなど周囲から声が挙がっているのは、行政によって町田駅周辺の再開発事業が発表されたからだ。この再開発事業の中で「ぜひとも駅近スタジアムを検討すべきだ!」との意見が出ている。クラブとしても、民間からのこうした動きは、非常にありがたいことだろう。
上田COOも、「J1で他の強豪クラブと競っていくなかでも厳しいが、9月16日から始まったACLも含めて、世界で戦っていくうえでは明らかに不十分な現状もあります。『町田を世界へ』というビジョンを成し遂げるためにも、ホームスタジアムがこのままで良いとは思っておりません」と駅近スタジアムの必要性を訴えた。
クラブとしては、さらなる発展のため、今後の議論の高まりを期待している。またクラブはもちろんのこと、サポーターや地元経済団体の声が、行政を動かすエネルギーとなることを信じている。
9月16日、クラブとして初の挑戦となる、歴史的なACLEもスタートした。ホームで4試合を消化するリーグステージは、ACL規定で使用できる背もたれ付きの座席、約6,000席をベースとした席数で町田市立陸上競技場での開催にこぎ着けたが、逆に言えば、せっかくの1万5,000席をフルに活用できない。
サッカーの応援では聖地とも言えるゴール裏にサポーターが入れない状況だ。また海外クラブを迎えるという目線で語れば、現状のホームスタジアムでは心許ないと言わざるを得ない。競技面だけでなく、シティセールスの面でも、かなりのマイナスが出ていると言えるだろう。
クラブのスローガンは『町田を世界へ』。競技面だけでなく、町田の街自体を世界に発信したいという想いを込めている。これが実現できれば、クラブと町田市にとって、とても幸せなことと言える。
Jリーグの理念にも合致する、クラブと地域が一体となった街作りの視点においても、町田の新スタジアム構想の着地点は、注視すべき関心事と言えそうだ。
取材・文●郡司聡(スポーツライター)
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クラブとしては、さらなる発展のため、今後の議論の高まりを期待している。またクラブはもちろんのこと、サポーターや地元経済団体の声が、行政を動かすエネルギーとなることを信じている。
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サッカーの応援では聖地とも言えるゴール裏にサポーターが入れない状況だ。また海外クラブを迎えるという目線で語れば、現状のホームスタジアムでは心許ないと言わざるを得ない。競技面だけでなく、シティセールスの面でも、かなりのマイナスが出ていると言えるだろう。
クラブのスローガンは『町田を世界へ』。競技面だけでなく、町田の街自体を世界に発信したいという想いを込めている。これが実現できれば、クラブと町田市にとって、とても幸せなことと言える。
Jリーグの理念にも合致する、クラブと地域が一体となった街作りの視点においても、町田の新スタジアム構想の着地点は、注視すべき関心事と言えそうだ。
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