チームをリードする仕事も
それでも、本人はまだキャリアの最高点に到達してはいないと捉えている。今年1月の沖縄キャンプの時にも「ここからは一年一年が勝負ですけど、自分自身は今からトップパフォーマンスを出せる感覚を持っているんで、自分に期待したいですし、楽しみですね」と前向きにコメントしていた。本当にそういった軌跡を描いているのは、高く評価すべきことだ。
もちろん代表のボランチでは、主軸である遠藤航(リバプール)、守田英正(スポルティング)、田中碧(リーズ)がひしめき、ドイツで実績を積み重ねる佐野海舟(マインツ)、新たにドイツに参戦する藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)も頭角を現しつつある。そこに割って入るのは非常に難しいし、今年34歳になる選手が今からコアグループ入りを果たすのは、本当に高いハードルに他ならない。
もちろん代表のボランチでは、主軸である遠藤航(リバプール)、守田英正(スポルティング)、田中碧(リーズ)がひしめき、ドイツで実績を積み重ねる佐野海舟(マインツ)、新たにドイツに参戦する藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)も頭角を現しつつある。そこに割って入るのは非常に難しいし、今年34歳になる選手が今からコアグループ入りを果たすのは、本当に高いハードルに他ならない。
だからこそ、まずは今大会で異彩を放ち、チームを優勝へと導くところからがスタートだ。稲垣は同じ30代の長友、植田直通(鹿島)とともにチームをリードする仕事も遂行しなければならない。
香港、中国、韓国というアジアのライバルを相手に今季絶好調のボランチがどんな足跡を残すのか。そこに注目しながら、現地での活動を見守りたいものである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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