効果的であるならロングボールも使う
その今治戦でハッチンソン監督がGK三浦龍輝、FW渡邉りょうをリーグ戦でスタメン起用したことも、指揮官のビジョンが明確に表われていた。
三浦は縦のフィードに優れるGKで、一発でFWやウイングの選手に通す正確なキックを武器とする。札幌戦では前線から左に流れたFWマテウス・ペイショットに合わせて、倍井の抜け出しからの4点目を演出した。そうした結果について三浦は「出来過ぎ」と謙遜しながら「ボールが繋がらなくても、それを見せることによって、相手が警戒するから他が空くよね、というのが僕のイメージなので。僕から1本で繋がるのが一番良いけど、繋がらなくても、次に繋がるようなパスだったりフィードをしていきたい」と語った。
渡邉に関しては、スタートから出し惜しみしない攻守のハードワークで、チームに勢いをもたらす役割を果たしている。守備ではハイプレス、攻撃では裏を狙うのが大きな役割だ。
特に札幌戦ではそうした渡邉の攻守両面の奮闘が目立っていたが、それを伝えると「僕は45分で替わるつもりで、最初から行っていたので」と笑いながら語った。ストライカーである以上、得点にこだわるのは当然だが、とにかく行けるところまで行って、良い流れで交代選手にバトンをわたすのがスタメンでの仕事になっている。
ゴールを狙いながら、相手のディフェンスにストレスをかけ続けることが、ハッチンソン監督の目ざすアタッキング・フットボールの戦略であり、そのために効果的であるならロングボールを使うことも厭わない。
三浦は縦のフィードに優れるGKで、一発でFWやウイングの選手に通す正確なキックを武器とする。札幌戦では前線から左に流れたFWマテウス・ペイショットに合わせて、倍井の抜け出しからの4点目を演出した。そうした結果について三浦は「出来過ぎ」と謙遜しながら「ボールが繋がらなくても、それを見せることによって、相手が警戒するから他が空くよね、というのが僕のイメージなので。僕から1本で繋がるのが一番良いけど、繋がらなくても、次に繋がるようなパスだったりフィードをしていきたい」と語った。
渡邉に関しては、スタートから出し惜しみしない攻守のハードワークで、チームに勢いをもたらす役割を果たしている。守備ではハイプレス、攻撃では裏を狙うのが大きな役割だ。
特に札幌戦ではそうした渡邉の攻守両面の奮闘が目立っていたが、それを伝えると「僕は45分で替わるつもりで、最初から行っていたので」と笑いながら語った。ストライカーである以上、得点にこだわるのは当然だが、とにかく行けるところまで行って、良い流れで交代選手にバトンをわたすのがスタメンでの仕事になっている。
ゴールを狙いながら、相手のディフェンスにストレスをかけ続けることが、ハッチンソン監督の目ざすアタッキング・フットボールの戦略であり、そのために効果的であるならロングボールを使うことも厭わない。
ただ、それは適当に蹴るということではなく、それによってどういう効果が生まれるのかを選手たちが共有してこそ、磐田のペースに引き込むことにつながるのだ。
もっとも、それがひたすら繰り返されると、いわゆる“トランジションゲーム”になってしまい、本来目ざすものから外れていってしまう。支配的にゲームを進めることをベースとしていくためには、ボール保持を高くしながら、同時に守備のリスクをコントロールしていくことが生命線になる。
ここからもビルドアップの質を高めることと、ゲームの中での使い分けは、相手の対策に向き合いながらの並行作業になる。
札幌戦後、上原は「もちろん選手やスタッフの中には不安な気持ちもあったと思いますけど、監督を含めて、このサッカーで行くんだという強い信念みたいなものは、勝てなかった時期も捨てないでやってきた。何度も言いますけど、積み重ねがとても大事だと思います」と語った。
ここから先も、おそらく成長に伴う“痛み”は生まれてくる。しかし、目の前の困難から逃げずに、一つひとつ乗り越えた先に、チームが目標とするものがあるはずだ。
取材・文●河治良幸
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もっとも、それがひたすら繰り返されると、いわゆる“トランジションゲーム”になってしまい、本来目ざすものから外れていってしまう。支配的にゲームを進めることをベースとしていくためには、ボール保持を高くしながら、同時に守備のリスクをコントロールしていくことが生命線になる。
ここからもビルドアップの質を高めることと、ゲームの中での使い分けは、相手の対策に向き合いながらの並行作業になる。
札幌戦後、上原は「もちろん選手やスタッフの中には不安な気持ちもあったと思いますけど、監督を含めて、このサッカーで行くんだという強い信念みたいなものは、勝てなかった時期も捨てないでやってきた。何度も言いますけど、積み重ねがとても大事だと思います」と語った。
ここから先も、おそらく成長に伴う“痛み”は生まれてくる。しかし、目の前の困難から逃げずに、一つひとつ乗り越えた先に、チームが目標とするものがあるはずだ。
取材・文●河治良幸
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