次節は4月5日に首位のFC大阪と激突
永井や喜山のような年長者が高度な献身性を示していたら、中堅や若手は手を抜けないはずだ。
「永井選手は本当によく走ってくれた。前線からファーストディフェンスに行って相手を方向づけて、奪いどころを定めやすくしてくれた。なおかつゴールも取ってくれたのが大きかったと思います。
喜山選手も途中から入ってバランスを取りましたし、押し込まれる難しい状況のなか、クローザーとしてしっかりゲームをコントロールしながら進めてくれました。
昨年もベテラン選手がピッチ内で存在感を示してくれてはいましたけど、今年の北九州は特にそれを強く感じます。今季は木實のように彼らの背中を見ている若い選手もいる。チームに良い相乗効果があると思います」と勝野コーチも心から感謝していた。
彼らベテラン勢には「北九州をJ2に昇格させられなければ、自分自身も後がない」という危機感が見て取れる。永井に関して言えば、セレッソ大阪時代の後輩・杉本健勇が昨季のRB大宮アルディージャで昇格の原動力になっていて、「自分も再び上のカテゴリーに行くんだ」という強い思いがあるはずだ。
「健勇とは若い頃から切磋琢磨してきて、一緒のチームで2トップもやりましたし、そういう選手が活躍しているのは本当に刺激になります。今回、たまたま羽田空港で会ったんですけど、『お互い頑張ろう』と話しましたね。
扇原(貴宏/ヴィッセル神戸)もそうですけど、彼らが30歳を超えてもまだ頑張っているのは大きな力になる。今年で34歳になりますけど、まだまだ現役を続けたいし、そのためにもゴールを取り続けるしかないと思っています」と、背番号10をつける男は高みを目ざし続ける構えだ。
「永井選手は本当によく走ってくれた。前線からファーストディフェンスに行って相手を方向づけて、奪いどころを定めやすくしてくれた。なおかつゴールも取ってくれたのが大きかったと思います。
喜山選手も途中から入ってバランスを取りましたし、押し込まれる難しい状況のなか、クローザーとしてしっかりゲームをコントロールしながら進めてくれました。
昨年もベテラン選手がピッチ内で存在感を示してくれてはいましたけど、今年の北九州は特にそれを強く感じます。今季は木實のように彼らの背中を見ている若い選手もいる。チームに良い相乗効果があると思います」と勝野コーチも心から感謝していた。
彼らベテラン勢には「北九州をJ2に昇格させられなければ、自分自身も後がない」という危機感が見て取れる。永井に関して言えば、セレッソ大阪時代の後輩・杉本健勇が昨季のRB大宮アルディージャで昇格の原動力になっていて、「自分も再び上のカテゴリーに行くんだ」という強い思いがあるはずだ。
「健勇とは若い頃から切磋琢磨してきて、一緒のチームで2トップもやりましたし、そういう選手が活躍しているのは本当に刺激になります。今回、たまたま羽田空港で会ったんですけど、『お互い頑張ろう』と話しましたね。
扇原(貴宏/ヴィッセル神戸)もそうですけど、彼らが30歳を超えてもまだ頑張っているのは大きな力になる。今年で34歳になりますけど、まだまだ現役を続けたいし、そのためにもゴールを取り続けるしかないと思っています」と、背番号10をつける男は高みを目ざし続ける構えだ。
喜山にしても、2010年代は松本や岡山で活躍していたが、2023年に復帰した松本を1年で契約満了。直後のJリーグ合同トライアウトを経て、北九州入りが決まったという流れもある。かつて松本で共闘した須藤右介コーチが今季から北九州に加わったこともあり、より自分のタスクを明確にしながら、日々のプレーに取り組めているのではないか。
「増本さんや強化のメンバーもそうですけど、僕はそういう人の気持ちに応えたい。今年は本気で優勝を目ざしています。『そのために何が必要か』という問いの正解はないですけど、それをみんなで問い続けながら、満足せず、貪欲にやっていこうと思っています」と百戦錬磨のボランチは毅然と語っていた。
数々の修羅場をくぐり抜けてきた2人を擁する北九州は、ここからさらに勝ち星を積み重ねていけるのか。昨季は後半戦に入って失速傾向を辿ったが、ここから尻上がりにペースを上げていくことが肝要だ。そうなるように、まずは4月5日の次節・FC大阪との上位対決に集中してほしい。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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数々の修羅場をくぐり抜けてきた2人を擁する北九州は、ここからさらに勝ち星を積み重ねていけるのか。昨季は後半戦に入って失速傾向を辿ったが、ここから尻上がりにペースを上げていくことが肝要だ。そうなるように、まずは4月5日の次節・FC大阪との上位対決に集中してほしい。
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