「上田綺世は今までで1番ですね」
――権田選手の本を読み進めていくと、シュートの話も出てきます。数えきれないほどのシュートを受けてきているなかで、キーパーとして嫌なシュートはありますか?
「結局はタイミングです。『1、2、3でここに来るよ』であれば、止められます。それでも取れないのが上田綺世です。彼は今までで1番ですね。海外でも色んな選手のシュートを受けましたけど、あれだけパンチがあって、スピードに乗るシュートを打つ選手は中々いないですよね。それと僕がプロに入った時、鈴木規郎さんという選手がいたんですよ。その選手も本当にバケモン的にシュートが速くて驚きました」
――それは持ち前の能力というよりも、練習して身に付けたものなのでしょうか?
「どっちもじゃないですか。まずは、それが自分のストロングポイントだと認識して、打ち込むこと。やっぱり人に褒められると嬉しいじゃないですか。どんどん打っていって、それでさらにモノにしていったんじゃないかなと思います」
――本の中で、本田圭佑選手も嫌なシュートを打つ選手として挙げていますね。
「圭佑君に関しては、突き刺すゴールや綺麗に入るゴールじゃなくて、相手にとって嫌なシュートを打つ印象がすごくあります。素直にまっすぐ僕のところに来ることは絶対ないです。ブレていたり、わざと回転をかけて目の前でバウンドさせたり、僕が処理しにくいボールや、僕が身体を動かしている時にタイミングを外して打ってきたり、とにかくキーパーに対してすごく嫌なシュートを打ってきた印象がありますね」
【PHOTO】ゲームを華やかに彩るJクラブ“チアリーダー”を一挙紹介!
「結局はタイミングです。『1、2、3でここに来るよ』であれば、止められます。それでも取れないのが上田綺世です。彼は今までで1番ですね。海外でも色んな選手のシュートを受けましたけど、あれだけパンチがあって、スピードに乗るシュートを打つ選手は中々いないですよね。それと僕がプロに入った時、鈴木規郎さんという選手がいたんですよ。その選手も本当にバケモン的にシュートが速くて驚きました」
――それは持ち前の能力というよりも、練習して身に付けたものなのでしょうか?
「どっちもじゃないですか。まずは、それが自分のストロングポイントだと認識して、打ち込むこと。やっぱり人に褒められると嬉しいじゃないですか。どんどん打っていって、それでさらにモノにしていったんじゃないかなと思います」
――本の中で、本田圭佑選手も嫌なシュートを打つ選手として挙げていますね。
「圭佑君に関しては、突き刺すゴールや綺麗に入るゴールじゃなくて、相手にとって嫌なシュートを打つ印象がすごくあります。素直にまっすぐ僕のところに来ることは絶対ないです。ブレていたり、わざと回転をかけて目の前でバウンドさせたり、僕が処理しにくいボールや、僕が身体を動かしている時にタイミングを外して打ってきたり、とにかくキーパーに対してすごく嫌なシュートを打ってきた印象がありますね」
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――「タイミング」について、もう少し詳しくお聞きしたいです。
「結局ゴールキーパーは構えていて、『ここに今打つよ』って言われたら、角でも届くんですよね。でも重心が少しでも落ちた時、逆に上がっている時に打たれるだけで、身体がスムーズに動きにくくなるので、セーブするのは難しくなるんです。
素人とレベルが高い人、一流と二流の選手の差はそこだなと思っています。例えば、サッカーをやっていない人は、1、2、3でボールを蹴るから大体タイミングが分かります。ですが、本当に上手い選手は、ボールが足に当たってから離れるまでの間に少し変化を加えたりできます。そこは特にタケ(久保建英)なんかはすごく上手だなと思います」
――貴重なお話をたくさんありがとうございました。最後に、記事を読んでいる方へのメッセージをお願いします。
「僕のことを好きな人、嫌いな人、色んな人がいると思います。でも1回買ってみてほしいです。『そんなのにお金を払うのもったいないよ』と思うかもしれないですけど、人のことを嫌いだとか、ネガティブに思っている人ほど買ってみて、こういう考えもあるんだと思ってほしいです。自分に刺さったら、『この人に必要だな』『この組織がみんな読んでたらプラスになるな』って形で広めていただいて、みんなが読んでくれるとすごく嬉しいです。
サッカーの話で言えば、今、所属クラブもないし、『権田は何やってんだ?』と思っているかもしれませんが、この本を読んでもらえたら『こいつまだまだやる気だな』『上を目ざす気満々じゃん』と分かります。僕がどういう人間か、どういう思考で今まで生きてきたかは、この本を読んでもらえればなと思います。
本の中にある通り、まだまだ上を目ざすために今のこの時間があると思っています。だから幸か不幸か、こういう人生の中で1番面白い、興味深い時間にこの本が出るなかで、自分がサッカー選手として結果を残すことで、これをより正解にできるように頑張ります」
取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
【記事】「大谷翔平って何であんなに凄いの?」中村俊輔の素朴な疑問。指導者としてスーパースター育成にも思考を巡らせる
「結局ゴールキーパーは構えていて、『ここに今打つよ』って言われたら、角でも届くんですよね。でも重心が少しでも落ちた時、逆に上がっている時に打たれるだけで、身体がスムーズに動きにくくなるので、セーブするのは難しくなるんです。
素人とレベルが高い人、一流と二流の選手の差はそこだなと思っています。例えば、サッカーをやっていない人は、1、2、3でボールを蹴るから大体タイミングが分かります。ですが、本当に上手い選手は、ボールが足に当たってから離れるまでの間に少し変化を加えたりできます。そこは特にタケ(久保建英)なんかはすごく上手だなと思います」
――貴重なお話をたくさんありがとうございました。最後に、記事を読んでいる方へのメッセージをお願いします。
「僕のことを好きな人、嫌いな人、色んな人がいると思います。でも1回買ってみてほしいです。『そんなのにお金を払うのもったいないよ』と思うかもしれないですけど、人のことを嫌いだとか、ネガティブに思っている人ほど買ってみて、こういう考えもあるんだと思ってほしいです。自分に刺さったら、『この人に必要だな』『この組織がみんな読んでたらプラスになるな』って形で広めていただいて、みんなが読んでくれるとすごく嬉しいです。
サッカーの話で言えば、今、所属クラブもないし、『権田は何やってんだ?』と思っているかもしれませんが、この本を読んでもらえたら『こいつまだまだやる気だな』『上を目ざす気満々じゃん』と分かります。僕がどういう人間か、どういう思考で今まで生きてきたかは、この本を読んでもらえればなと思います。
本の中にある通り、まだまだ上を目ざすために今のこの時間があると思っています。だから幸か不幸か、こういう人生の中で1番面白い、興味深い時間にこの本が出るなかで、自分がサッカー選手として結果を残すことで、これをより正解にできるように頑張ります」
取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
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