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一世を風靡した“トルメンタ”の発案者の今。迷いが吹っ切れて目ざすはプロ。福岡大FW中山桂吾は再び走り出した

カテゴリ:大学

安藤隆人

2025年02月25日

苦しんだなかで見出した新たな光

 さらに覚悟が深まった中山。同時に福岡大では、チームメイトの投票と新4年生の全体ミーティングでキャプテンに任命されたことも、その背中をさらに押し出してくれた。

「昨年、部活を休んだこともあったのに、みんなは『お前がチームを引っ張る気があるなら、お前がやったほうがいい』と僕を信頼してくれた。本当に僕は周りの人に支えられていると思っています」

 話はデンチャレに戻る。筆者が話を聞いたのは2月21日のプレーオフグループリーグ最終戦・北信越選抜戦に勝利した試合後だった。

「これから僕は恩返しをやり続けていく覚悟を決めて、サッカーに集中していきます。トルメンタは福岡大ではまだやっていませんし、選抜だと一昨年のU-20全日本選抜として参加したアジア大学サッカートーナメントの試合で披露した1回だけなので、このチームで1度やりたいですね」
 
 こう口にしていた矢先のプレーオフ決勝で、トルメンタを見せた。残念ながらゴールには繋がらず、チームもPK戦の末に敗れて本戦進出にはならなかったが、中山にとってこのトルメンタは2025年シーズンへの決意表明だった。

 幸い、中山はプレーオフで敗れたチームの中から選出されるプレーオフ選抜の一員として本戦に出場することは決まった。そこでトルメンタを発動させるかは分からないが、気持ちのこもったプレーや、チームを救うゴールを見せてくれるに違いない。

 苦しんだなかで見出した新たな光は、自分がサッカーを続ける大きな意義となって中山の心に宿り続けるだろう。それがある限り、彼は再び歩み出した足を止めることはない。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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