【指揮官コラム】カターレ富山監督 三浦泰年の『情熱地泰』|ONとOFFの使い分けが重要だ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年06月22日

「やる気は無限ではない」

OFF時(?)の立山連峰。梅雨入りした富山の空は、写真のように曇り空が多い。

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スイッチON(?)の立山連峰。晴れ渡った日には、壮大な景観が望める。

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 スイッチにはONとOFFがある。なんでもスイッチを点けたり、消したりを繰り返す。
 
 スイッチのOFFは、ONをより活かすためなにも必要なのであろう。スイッチを入れっぱなしにしていたら電気もいつかはなくなってしまう。
 
 ある時、こんな言葉を目にした。聞いたのか、読んだのかは忘れてしまったが、「やる気は無限か有限か?」
 
 その時、僕は当然やる気は「無限」にあり、自分次第でいくらでも生み出せると思っていたが、「やる気は無限ではない有限だ!」とあった。
 
 その時のはっきりした答えはもう覚えてはいないが、ただやる気が有限だとしたら、無限ではないとしたら――。
 
 この「ONとOFF」は本当に大事な意味を持つ。やる気のスイッチをいつ入れるか? 選手であれば家でスイッチを入れ、グラウンドでスイッチが切れていたら大変なことだ。
 
 今の僕はその能力に欠けている。裏を返せばいつもOFF、裏を返せばいつもON。よく洒落で「特技サッカー、趣味サッカー、仕事もサッカー」と言うのだが、これが良いのか悪いのか分からない。実際にはあまりそう言う人はいないであろう。
 
 その僕の居場所は、今は富山なのである。
 
 最近、「公私混同」という言葉がよく出てきたが、僕は公も監督(サッカー)、私も監督(サッカー)。公私の区別がはっきりしていない点では、誰かのことをとやかく言えそうもない。ただ、それだけ富山が大事な場所になっているということだ。
 
 富山も梅雨に入った。雨雲に霞んで立山連峰が見えない日が多く、僕の大好きな雪を冠した守り神のような立山は隠れている。このコラムを書きながら外を見ても立山連峰の壮大な姿は見えない。
 
 立山連峰もOFFなのだろう。だからこそ、ONスイッチが入った時、つまり気持ち良く晴れ渡った日には、人は立山連峰に感動するのだ。
 
 人生、いつまでも自分自身の訓練は続く。これからもしっかり努力していきたい。
 
2016年6月22日
三浦泰年
 
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