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山根視来×濃野公人スペシャル対談。ふたりが考える「点の取れるSB像」「オニさんの印象」「スパイクのこだわり」とは?

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2025年01月22日

ふたりが考える守備のポイント

先輩SBとして多くのアドバイスも送った山根。アメリカでも貴重な経験を得ている。写真:滝川敏之

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大卒1年目だった昨季、鹿島でブレイクした濃野。山根は憧れの存在だという。写真:滝川敏之

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――せっかくの機会なので、濃野選手から山根選手に聞いてみたいこともありますか?

山根 なかったら、ないで良いからね(笑)。

濃野 いえ、僕はサイドバックをやり始めてまだ日が浅く、守備が課題なんですが、守備で、自分の形を掴んだ瞬間ってありましたか?

山根 ちなみに俺も守備が課題なんだけどね(笑)。

濃野 でも、ワールドカップなどに出られて、想像できないぐらいの相手と対峙しているじゃないですか。そういう経験を通して自信につながる瞬間ってありましたか?

山根 どうだろうね、でも昨年に川崎からMLSに移籍して、アメリカでは190センチ近くある選手が、めちゃくちゃ足が速かったりする。身体を入れているはずなのに、大回りされて前に行かれちゃうだとか。でも、言われたことはあると思うけど、とにかく相手が優位にならない状況を作んなくちゃいけないということかな。それは代表で守備が得意な選手や、1対1がとにかく強い選手らを見てきた中で、感じたこと。とにかく相手をスピードに乗せない。乗せたら、負けぐらいに思って臨むことかな。

――そこは駆け引きも必要ですね。

山根 本当にそうで、行きすぎてもダメですからね。だからこそ、味方に相手のボールホルダーにちゃんとプレッシャーに行ってもらうように伝えることも大切。『お前が行かないと俺が行けないんだ』としっかり伝える。そういうシチュエーションを作っておくことも大事かなと。

――アメリカでは、相手に寄せるという意識はより強まった感覚ですか?

山根 元々そういう意識でプレーし、工夫もしてきました。でも、アメリカではよりひとりで守らなきゃいけないシーンが増え、身体の向き、体重のかけかた、相手ドリブラーは何をしたいんだろうなど、より考えてプレーするようになりましたね。

 
――その話を訊いて濃野選手はどうですか?

濃野 考えるということですね、頑張ります(苦笑)。

山根 でも、基本的なところにもつながると思うんだよね。中に味方のカバーがいる場合はそのカバーを活かすとか、相手が縦への突破が得意な選手だったら縦を切るとか、カットインが得意で右足のシュートが鋭い選手だったら縦に行かしちゃうとか、相手の立場になってより考えるということかな。

濃野 相手の試合は結構見ますか?

山根 うん、見るね。それにアメリカの選手の特長を最初は知らなかったから、向こうではより見るようになったかな。

――相手を知るところからということですね。

山根 あとは、僕は川崎時代や代表などで(三笘)薫らとはめちゃくちゃ1対1をやっていた。それも大きかったと思いますね。ほぼ毎日、毎週、コンディションが許す限りやっていましたね。

濃野 去年、プロ1年目の時のポポヴィッチ監督は基本的には、自主練習の時間を設けない方だったんですよ。

山根 でも新シーズンはオニさん(鬼木達新監督)でしょ。オニさんは許容してくれるよ。

――山根選手は川崎時代に鬼木監督の下で急成長し、日本代表にまで登り詰めました。鬼木監督の下でプレーすることについて何か濃野選手へアドバイスはありますか?

山根 オニさんは鹿島出身の人なので、やっぱり球際などへの意識は高い。フロンターレではそのうえで、技術を重要視していたけど、基本的にはチャレンジする選手は好きかな。それこそ「このプレーだけをやってくれ」じゃなくて、「新しいお前をどんどん見せてくれ」と言う人なので、特に若い選手にとってはすごくチャレンジしやすい環境になるんじゃないかな。

濃野 なるほど、僕はあまり監督に聞きにいくタイプではないですが、プロ2年目も積極的にチャレンジしていきたいと思います。

――そのプロ2年目は改めてテーマはありますか?

濃野 1年目では通用するところとしなかったところがハッキリしました。感じたのは免疫がないっていうこと。それは外国籍選手に対しての免疫で、日本人選手とマッチアップした際には1対1で止められることもありましたが、外国人選手は過大評価しちゃうじゃないですが、ちょっと距離を空けてしまったり、リスペクトしすぎたかなと感じています。

 僕は世代別の代表や国際大会の経験がないので、そこは選手として足りていないなと。そこが足りない選手は日本代表などに呼んでもらえないはずなので、そこを改善したい気持ちは強いです。

――それは山根選手も通ってきた道ですね。

山根 そうですね。僕も国際経験でいうと27、28歳で初めて選んでもらえた日本代表での試合が初めてくらいでした。でも、僕が思うのは、最初はスコンって抜かれても良いんじゃないかなっていうこと。だって経験がないんだもん。でもそこで勉強して蓄積していく。いつまでも怖がっていても始まらないし、そこはさっきの話と通じるけど本当にチャレンジして良いと思うよ。

濃野 周りの声が怖い部分もあるのですが……(苦笑)。でももっとチャレンジします!!

山根 だってサポーターの人たちも分かっている得点力という武器があるわけだしね。守備を疎かにするとなると話は違うけど、全然恐れることないよ。それこそ、先輩だとナオミチ(植田直通)とかは「俺が後ろにいるからどんどん行け」という感じなんじゃない?

濃野 本当に先輩たちは優しく、ナオさんはまさに「後ろを気にするな」と言ってくれます。

山根 それで良いんだよ。(ボランチの)知念(慶)だってめちゃくちゃ走ってくれるでしょ。

濃野 はい、本当に頼りになる先輩ばかりです。それと守備の部分では、昨年は序盤戦にイエローカードを3枚受け、出場停止になりたくないと、行く時、行かない時を自分の中で整理し始めてからより守りやすくなった部分はあったと思います。リーチから20試合くらい耐えたんです。

山根 それはよく耐えたね。

濃野 あとは新シーズンは怪我せずに全部出たいですね(10月には右膝を負傷)。

山根 俺は怪我しないんだよ(2024年シーズンも1試合を除いてすべての試合に出場)。

濃野 マジすか。

山根 (痛くても出るなど)そういうところも大事にはなってくるよね。

 
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