「どこまで介入していいのか。関わり方が簡単ではない」
今回の経緯について、12月13日に行なわれた大岩監督の就任発表会見で、山本昌邦ナショナルチームダイレクターはこう説明した。
「船越監督からワールドカップに向けて、コーチをひとり増やしたいという要望が今年の夏くらいから話が出ていた。そのなかで、大岩監督が率いるロス五輪のチームを担当し、パリ五輪の経験もある羽田コーチが入っていけば、選手を引き上げられる。それが理由のひとつです。羽田コーチは大岩監督のチームも兼務するので、僕はバトンゾーンだと考えています。
U-20ワールドカップが終わるまでに、羽田コーチが選手の能力を引き上げたり、選手をさらに成長させて、リレーゾーンのようにしてうまく活用していきたい。それが大岩監督にも後々フィードバックされていくので、五輪を目ざすチームの基準が伝わるのも早くなるのではないでしょうか」
“バトンゾーン”というワードを用いた山本NDの言葉通り、羽田コーチに託されたタスクは両チームを繋ぐパイプ役。現状で大岩監督もロス五輪世代の見極めや把握ができておらず、多くの時間を共に過ごしてきた船越ジャパンに一日の長がある。
選手の情報を吸い上げ、大岩監督に共有していく。このタスクはシンプルで難解ではないだろう。しかし、最も難しいのは、大岩監督が求める選手像やコンセプトを船越ジャパンにどこまで伝えるかというところである。
「船越監督からワールドカップに向けて、コーチをひとり増やしたいという要望が今年の夏くらいから話が出ていた。そのなかで、大岩監督が率いるロス五輪のチームを担当し、パリ五輪の経験もある羽田コーチが入っていけば、選手を引き上げられる。それが理由のひとつです。羽田コーチは大岩監督のチームも兼務するので、僕はバトンゾーンだと考えています。
U-20ワールドカップが終わるまでに、羽田コーチが選手の能力を引き上げたり、選手をさらに成長させて、リレーゾーンのようにしてうまく活用していきたい。それが大岩監督にも後々フィードバックされていくので、五輪を目ざすチームの基準が伝わるのも早くなるのではないでしょうか」
“バトンゾーン”というワードを用いた山本NDの言葉通り、羽田コーチに託されたタスクは両チームを繋ぐパイプ役。現状で大岩監督もロス五輪世代の見極めや把握ができておらず、多くの時間を共に過ごしてきた船越ジャパンに一日の長がある。
選手の情報を吸い上げ、大岩監督に共有していく。このタスクはシンプルで難解ではないだろう。しかし、最も難しいのは、大岩監督が求める選手像やコンセプトを船越ジャパンにどこまで伝えるかというところである。
預かる選手の世代は同じとはいえ、あくまで大岩ジャパンとは別チーム。大枠のコンセプトに相違はないものの、細かなニュアンスは変わる。ロスに向けてスムーズな強化を進めていくためには大岩監督の考えを伝えていくべきだが、介入し過ぎてしまうと、船越ジャパンのバランスを崩す一因になりかねない。
だからこそ、難しい。羽田コーチは大岩ジャパンではヘッド格になるが、船越ジャパンには菅原大介コーチがいる。コーチの兼任プランを遂行するためには、バランス感覚が求められる。
12月16日から19日まで行なわれたU-19日本代表の千葉合宿で初めて活動に参加した羽田コーチも、現状で自身の仕事が難しいことを明かした。
「このグループに入って選手を見ることは重要なんだけど、難しさがある。(船越監督のやり方もあるので)どういうふうにして、どこまで介入していいのか。関わり方が簡単ではないんですよね」
羽田コーチが苦笑いを浮かべたように、“二刀流”は一筋縄でいかない。現状で答えは出せていないが、経験豊富な羽田コーチにしかできないタスクでもある。手探りの状況で進めていくが、大岩ジャパンを早い段階で軌道に乗せるためにも、ロス五輪で悲願のメダル獲得を実現させるためにも、参謀役としての手腕が試されるのは間違いない。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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だからこそ、難しい。羽田コーチは大岩ジャパンではヘッド格になるが、船越ジャパンには菅原大介コーチがいる。コーチの兼任プランを遂行するためには、バランス感覚が求められる。
12月16日から19日まで行なわれたU-19日本代表の千葉合宿で初めて活動に参加した羽田コーチも、現状で自身の仕事が難しいことを明かした。
「このグループに入って選手を見ることは重要なんだけど、難しさがある。(船越監督のやり方もあるので)どういうふうにして、どこまで介入していいのか。関わり方が簡単ではないんですよね」
羽田コーチが苦笑いを浮かべたように、“二刀流”は一筋縄でいかない。現状で答えは出せていないが、経験豊富な羽田コーチにしかできないタスクでもある。手探りの状況で進めていくが、大岩ジャパンを早い段階で軌道に乗せるためにも、ロス五輪で悲願のメダル獲得を実現させるためにも、参謀役としての手腕が試されるのは間違いない。
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