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【ボスニア戦 直前プレビュー】トップ下には満を持して清武を。高さ対策で“左SB槙野”を試したい

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年06月07日

長友を不測の事態で欠いた時を想定するならば…。

今回は左SBとして招集されている槙野(中央)。高さ対策だけでなく、チームとして戦術の幅を広げる意味でも、実戦で試してみる価値は大いにある。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 冒頭15分だけ公開された前日練習に、本田圭佑と香川真司の姿はなかった。前者は5月29日のトレーニングで痛めた左膝裏が完治せず、後者はブルガリア戦での相手との接触プレーで右わき腹を負傷し、回復が遅れている模様。この日、ふたりは宿舎で治療にあたっているとのことで、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦の出場は絶望的と見ていい。
 
 本田のみならず、香川も欠く“非常事態”のなか、攻撃のリーダー役を務めるのは清武だろう。ブルガリア戦では左ウイングで先発したが、香川不在の状況で、本職のトップ下を任せられるのは、背番号13以外、見当たらない。
 
 空いた左ウイングには、ブルガリア戦では途中出場から1ゴールを決めるなど好調をキープする宇佐美貴史、右ウイングには、縦への打開力と推進力を武器とする原口元気と予想。原口はトップ下やボランチと複数のポジションで試されているが、候補の小林悠や浅野拓磨と比べれば、右ウイングでの序列では上にいるはずだ。
 
 CFは、ブルガリア戦は前半のみのプレーで体力的にも問題がなさそうな岡崎慎司が再び、スタメンに名を連ねるだろう。代表通算50得点にリーチがかかっており、節目のゴールを決めることに本人も強い意気込みを示している。
 
 2ボランチは、盤石の安定感を見せる長谷部誠は外せない。試合中のゲームマネジメントを考えても、この男のコーチングや戦術眼は絶対に必要だ。非凡な攻撃センスを有する柏木陽介も2戦続けて先発するに違いない。遠藤航という選択肢もあるが、ブルガリア戦では大事な場面で“デュエル”で負けて失点を許しているだけに、指揮官がここで抜擢するとは考えにくい。
 
 最終ラインは、ボスニア・ヘルツェゴビナの高さに対抗するための4人をセレクト。先述したように、185センチオーバーの吉田と酒井宏はマストの人材で、森重真人も183センチながら空中戦では強さを見せる国内屈指の“エアバトラー”だ。
 
 そして、相手の高さを警戒するなら、左SBには槙野智章を起用するのが得策だ。本来はCBの選手だが、今回は左SBとして招集を受けている。レギュラーの長友佑都は決してヘディングが弱いわけではないが、本田や香川のように、長友を不測の事態で欠いた時を想定したオプションを試すには絶好の機会と言える。
 
 GKは、今回は西川周作が起用されると見た。川島はブルガリア戦で2失点を喫したものの、終盤のPKをストップするなど十分に計算できることは指揮官も確認できたはず。GKは横一線である以上、川島以外の選手にもチャンスが与えられるべきで、その意味では、前半は西川、後半は東口順昭という采配があってもおかしくはない。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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