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鹿島の監督交代に「またか」が本音。でも中田浩二は強化責任者として逸材だと思っていた【OB名良橋晃の見解】

カテゴリ:Jリーグ

名良橋晃

2024年10月11日

中田浩二には人を惹きつける力がある

新FDに就いた中田氏。「チームをまとめる力があり、コミュニケーションも上手」と名良橋氏も期待する。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 また今回はポポヴィッチ監督の契約解除だけではなく、吉岡FDも同日に退任ということは、ふたりは大分トリニータでも一緒だったので、吉岡FDなりに今シーズンへの覚悟もあったのかもしれません。今季からは中田浩二も強化部に関わってくれていましたけど、以前は吉岡FDがひとりで強化を担当していた時もあり、正直、負担が大きかったのでは? と個人的には感じていました。

 監督と強化責任者が同日にクラブを去る決断。これにはチームを立て直して、もう一度新しい鹿島アントラーズを作っていくんだ、という強い覚悟を感じます。そしてフットボールダイレクターの後任は中田浩二。いずれ強化部のトップに就くであろう逸材だと感じていたので、ついにこの日が来たかと僕は思っています。

 中田浩二には人を惹きつける力があります。現役時代から先輩・後輩問わずチームをまとめる力があり、コミュニケーションも上手。ピッチ内外で視野がすごく広いんですよね。

 たとえば、食事の時に足りないものに気づいて持ってくるような、気配りの人です。他の人には気づかない部分が見えていて、気が利くので周囲からの信頼も厚いですし、だからこそ「中田浩二のために頑張りたい」という想いで帰ってくるOBも出てくる。
 
 思い起こされるのは、鹿島で長く強化責任者を務めていた鈴木満さんの姿です。練習を見ているなかで、サブメンバーや調子を落としている選手に声をかけるタイミングが絶妙でした。

 満さんからちょっとしたコミュニケーションがあるだけで、選手は「見られているんだ」と思い、モチベーションが上がる。サッカーに限らず、プライベートの話でもいいんです。よく会話してくれる満さんが、選手にとってはありがたい存在でした。

 満さんからのコミュニケーションがあったおかげで、サブメンバーがモチベーションを落とさずにキープできると、それは分厚い選手層の維持にもつながっていました。プロだとしても選手はロボットではないので、クラブにおいては人と人が心で向き合うのが最も大事。そうして求心力が生まれ、チームとしての基盤が構築されていくと思うんです。

 多くのタイトル獲得に貢献した満さんが、欠かさなかった選手へのコミュニケーションは、中田浩二にも絶対できると思っています。彼には人の心を惹きつける力がありますし、勝つために組織の結束力も大事にできる男。中田浩二を先頭に、鹿島アントラーズが再び良い方向に向かってくれるだろうと、僕は信じています。
 
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