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【藤田俊哉の目】自動昇格枠がひとつだけのオランダ。プレーオフの厳しい現実を突きつけられた

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年06月01日

チームの強さを問うのが目的なら、リーグ戦の順位で争うべきだと思うが……。

藤田氏が撮影した昇格プレーオフ決勝の様子。小ぶりなスタジアムながら、熱気は凄まじかったという。

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 5月21日のプレーオフ・ファイナル第2戦は息子とともに現地観戦した(写真)。本来ならば自分たちが戦うはずだった舞台。収容人数が1万人にも満たないスタジアムだが、サポーターで埋め尽くされた雰囲気はライバルながら圧巻だった。
 
 プレーオフを勝ち抜くための条件とはなにか、彼らのような勢いをチームにもたらすにはどうすればいいのか。そんなことを考えながら、因縁の相手であるゴーアヘッド・イーグルスの戦いを目に焼きつけた。
 
 それにしても、ヨーロッパの主要リーグにおいて、自動昇格の枠がひとつしかないのはおそらくオランダリーグくらいだろう。上がりづらくて落ちにくく、しかもレギュラーシーズンで好成績を残しても、プレーオフの結果いかんですべてが決まるシステムになっている。
 
 そうしたレギュレーションで全クラブが戦っているのだから文句は言えないけれど、チームの強さを問うのが目的ならば、本来はリーグ戦の順位ですべてを決めるべきだと思うのだが……。
 
 負けたクラブの人間がこうして語っても説得力はないから、プレーオフのあり方を問うのはここまでにしておきたい。来シーズン、自らの結果をもって証明するためにも、理想は自動昇格圏の1位突破、最悪でもプレーオフ突破。いずれにせよ、最高でも最低でも1部昇格はノルマで戦うVVVでありたい。

■プロフィール
ふじた・としや/1971年10月4日生まれ、静岡県出身。清水市商高-筑波大-磐田-ユトレヒト(オランダ)-磐田-名古屋-熊本-千葉。日本代表24試合・3得点。J1通算419試合・100得点。J2通算79試合・6得点。J1では、ミッドフィルダーとして初めて通算100ゴールを叩き出した名アタッカー。2014年からVVVフェンロのコーチとして指導に当たっている。
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