サウサンプトン内定の高岡伶颯は欧州で活躍できるのか? トップデビューまでの道のりは険しいと言わざるを得ない。だが身体を鍛え、武器を発揮できれば...
カテゴリ:高校・ユース・その他
2024年06月24日
メンタリティは海外向きだ
だが、早い時期に身体ができあがれば、可能性はある。プレー面でも武器は明確で、機動力とフィニッシュワークが光る。その機動力を活かした仕掛けは高校トップクラス。フィニッシュの精度も高く、ファーストタッチも良い。両足でシュートを打てる点もプラスで、ゴールセンスには天性の感覚がある。
昨秋のU-17ワールドカップで実力は実証済み。ポーランドとのグループステージ初戦(1-0)では最終盤に左足で決勝点を決め、第2戦では圧倒的なプレー強度を持つアルゼンチン(1-3)からゴールを奪うなど、4戦4発と高い決定力を見せた。
また、守備力も魅力のひとつ。最前線から二度追い、三度追いを厭わない。スピードを活かして泥臭くプレスをかけ続ける姿は、FW前田大然(セルティック)を彷彿させる。U-17W杯で2ゴールを奪ったセネガルとの第3戦(2-0)では、前線からのハイプレスでGKからボールを奪ってネットを揺らしており、高岡の持ち味が詰まったゴールだった。
異国の地で身体を鍛え、武器が活きるようになれば、早期のステップアップも夢物語ではないだろう。
また、ピッチ外のところでも強みがあり、海外向きのメンタリティを有している。語学の習得はマストだが、オープンな性格で、コミュニケーション能力は高い。謙虚な姿勢を持ちながらも、負けず嫌いな一面を持っているのも好印象。地道に積み上げていく努力家でもある。課題と思えば居残りで黙々とトレーニングに励む姿は、海外で戦ううえでもプラスに働くはずだ。
昨秋のU-17ワールドカップで実力は実証済み。ポーランドとのグループステージ初戦(1-0)では最終盤に左足で決勝点を決め、第2戦では圧倒的なプレー強度を持つアルゼンチン(1-3)からゴールを奪うなど、4戦4発と高い決定力を見せた。
また、守備力も魅力のひとつ。最前線から二度追い、三度追いを厭わない。スピードを活かして泥臭くプレスをかけ続ける姿は、FW前田大然(セルティック)を彷彿させる。U-17W杯で2ゴールを奪ったセネガルとの第3戦(2-0)では、前線からのハイプレスでGKからボールを奪ってネットを揺らしており、高岡の持ち味が詰まったゴールだった。
異国の地で身体を鍛え、武器が活きるようになれば、早期のステップアップも夢物語ではないだろう。
また、ピッチ外のところでも強みがあり、海外向きのメンタリティを有している。語学の習得はマストだが、オープンな性格で、コミュニケーション能力は高い。謙虚な姿勢を持ちながらも、負けず嫌いな一面を持っているのも好印象。地道に積み上げていく努力家でもある。課題と思えば居残りで黙々とトレーニングに励む姿は、海外で戦ううえでもプラスに働くはずだ。
全ては自分の未来のため――。シーズン前に話を聞いた際に高岡はこんな言葉を残していた。
「最終的な目標はワールドカップで優勝すること。A代表で優勝したいという思いがあるので、どれだけ時間がかかっても、最終的にそこに辿り着きたい」
高校年代でも今季は圧倒的な結果を残しており、コンディションは良好だ。「ぶっちぎる」をテーマに同年代を凌駕すると覚悟を決め、ゴールを量産。代表活動やプロの練習に参加した関係でリーグ戦は出番が限られたが、6月上旬のインターハイ予選決勝では自身の2発も含めて、全3得点に関与して優勝に貢献した。
新たなチャレンジを決めた男の物語はまだ始まったばかり。目標を達成すべく邁進する17歳が、異国の地でどのような道を歩んでいくのか注目だ。
文●松尾祐希(サッカーライター)
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